堀江貴文のブログでは言えない話

【注意】海外で日本人に騙された?安心感がある投資ほど危険なワケ

新たな元号が4月1日の午前11時半に発表されるようです。

注目される元号の文字には「安」が使われるのではと噂になってます。

日本人が好きそうだもんなぁ、「安」

”安”全、”安”心、”安”定。。。

『国民はみんな漠然とした不安があって、心が落ち着かないようだ』

『元号に”安”を入れたら国民の不安がちょっと安らぐかも。。。』

そんなことあるわけありません。

不安なことは”自分で”解決しないと解消はされないのです。

安心感を利用した、ある詐◯まがいの金融商品

ちょっと前のことです。

オークランドにある海外移住サービスの会社(A社)の社長が亡くなりました。

この会社は『グループ定期預金』というワケがわからない金融商品をNZ在住者向けに販売しています。

『定期預金』という言葉が顧客に安心感を与えるのですが、そのウサン臭さはハンパありません。

その広告には『ニュージーランドの銀行と一括契約している』と書かれてあります。

この表現だと、顧客のお金は『ニュージーランドの正規の銀行に預けられてる』という印象を持つので安心します。

しかし、その肝心な銀行名は広告に表記されていないのです。

銀行は『国のお墨付き』がなければ営業できません。

銀行の信用は国が裏付けていることにより、利用者は安心してお金を預けられます。

そして、高い信用をうまく利用するのが詐◯の常套手段なのです。

さらに広告はお約束フレーズでたたみ掛けます。

『◯◯◯◯年からニュージーランド在住の◯◯◯◯人に利用されてます』

長い歴史がありますよ。あなたと同じ在住者がたくさん利用してますよ。

こう書くことで顧客の安心感はさらに強固になるのです。

ココロが踊りだすような魅力的な高利回り

安心感を持ち始めた顧客が視線を横にずらすと、その広告には目を疑うような利率が並んでいます。

最低預入金額は5000ドル(約37万円)〜で、預入期間は最短6ヶ月から最大5年まで。

期間が長くなるほど利率が高くなるので、できるだけ長く預金したくなるような仕組みです。

仮に1万ドル(約75万円)以上を最長の5年間預けるとその年率は9%(2019年1月25日適用と広告記載)。

ありえないほど高い利息を受け取れることになっています。

たしかに、昔だったら定期金利がむちゃくちゃ高い時期もありました。

(画像:interest.co.nz)

しかし、現在はニュージーランドの歴史上、最も金利が低い時代。

銀行は、高い利息を約束してまでA社と提携しなくても、もっと安く資金を調達できるのです。

少し考えれば誰でもわかること。

年率9%の利息を払うということは、それより高い金利で誰かに貸し付けないと銀行は儲かりません。

それに加え、仲介しているA社へ払う手数料もあるので、貸付利率は闇金レベルの高金利になってしまいます。

低金利の時代に、信用度の高い企業や個人が年利十数%の借り入れをするわけがなく、貸付先があるとすれば信用力が低いブラックな方々だけ。

銀行が名も知れぬ零細企業(A社)を儲けさせるために、そんな危ない橋を渡ると思いますか?

定期預金の利子課税免除という罠

グループ預金の広告には『サービスとしてニュージーランドの利息課税はA社が負担させていただきます』とも書かれてあります。

それはまるで、ジャパ◯ットの分割金利・手数料ご負担サービスのよう。

ニュージーランド在住者の利息収入に対しては、所得額に応じて10.5%〜33%を課税されます。

これをA社が負担するという大盤振る舞いですが、一体どうやって負担するのでしょう?

個人が納税する分を上乗せした利息を払うのでしょうか?

とにかく、お金に疎い顧客にとっては、マイナス要因が見たらないパーフェクト商品に見えるようにできています。

小さな文字で書いてある注意書きこそ要注意

企業が広告でアピールしたいことは、とりわけ『大きな文字』で書かれてあります。

逆にネガティブだったり都合が悪いことは、できるだけ『小さな文字』になってることが普通です。

えっ!こんなところに書いてあったの?知らなかったよ〜!

そう言っても契約してしまえば後の祭り。

知らぬ存ぜぬでは済まされないのです。

A社の広告にも小さく控えめな文字で、『途中解約はお受けしておりませんのであらかじめご了承ください』と表記されてます。

ニュージーランドの銀行の定期預金は手数料が発生しますが途中解約は可能です。

ではなぜ、この商品は途中解約ができないのか。

元々、こんなに高い金利を何年も払い続けられるはずはありません。

いずれ自転車操業になるのはハナから承知のはずです。

預金を返せなくなったらバックレるだろうな。。。

事実、そうなりつつあるようです。

事前告知なしの利率の変更?

『情勢の変化により金利が事前の告知なしに変更されることがあります。お申し込みの前に再確認してください』との表記。

申し込んだ後は、最初に決めた預入期間の金利は変わらないんだよね、と思いたいところですが、これも怪しいところです。

まぁここまでくると、もうどうでもいいですね。

リスクゼロの儲け話は絶対に乗らない

グループ預金で、100人から1万ドルを集めると100万ドル。

個人にとっては100万ドルは大きなお金ですが、日々、莫大な資金を動かしている銀行にとっては100万ドルぽっちです。

それが500万ドルになろうが大した違いではありません。

金利を優遇するにしても通常金利の1.5倍や2倍にもなる金利を払うわけがないのです。

銀行の定期預金は、元本が保証される『安全、安心』なはずの預け先です。

その安心感をうまく利用しているわけですが、リスクゼロの儲け話などありえません。

そんなものにうっかり乗ると高確率で騙されます。

日本人だからという理由で安心してはいけない

現地の生活情報サイトに、A社のグループ預金利用者と思われる人たちが『A社と連絡が取れなくなって困っている』という書き込みをされています。

A社の社長が亡くなったことで、事態は深刻になってしまったようです。

こうしたことは世界中どこでも起こっていますが、日本人が日本人に騙される、ということはよく聞く話なのです。

知り合いに、東南アジアのある国で、家を買おうとした人がいます。

現地の不動産エージェント(日本人)を頼ったところ、そのお金は全て持ち逃げされてしまったと、後日聞きかされました。

『日本人が言うのだから安心』

『日本人経営の会社だから安全』

海外に出ると同じ日本の出身者というだけで、人や会社を安易に信用してしまいがちになります。

まともな日本人の方がもちろん多いのですが、単純に『日本人だから』という理由で人を信用するのは危険です。

まとめ

今回のグループ預金は、商品やサービスの内容が書かれた広告をちょっと読んだだけで怪しいと思えるものでした。

これが見極められないと、どこでも、いつでも、誰からでも騙されてしまいます。

グループ預金を募っていたA社は、ニュージーランド在住日本人の間では知名度がある会社です。

しかし、その噂は決して良いものばかりではありません。

ネットでググるだけでも色々な情報を集められますので、知名度で安心せず、まずは自分でチェックすべきです。

お金で騙される人が後を絶たないのは、お金に関して知識不足の人が多いのにも理由があり、そこをあざとく狙うヤカラがいます。

『リスクゼロ』や『元本保証』などのキャッチコピーがついてたり、安心感をやたらと醸し出そうとする金融商品は、まず疑った方がいいです。

もし、そんな商品を『いいかも』と思ったことがある人は騙されないように十分注意してください。

【マンガでわかる! 高齢者詐欺対策マニュアル】西田公昭著

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする