堀江貴文のブログでは言えない話

家電のノジマがパワハラ炎上!仕事のやりがいと株式投資の深ーい関係

厚生労働省よると、パワハラの概念として以下3つの要件を満たすことと定義しています。

①優越的な関係に基づいて(優位性を背景に)行われること
②業務の適正な範囲を超えて行われること
③身体的若しくは精神的な苦痛を与えること、又は就業環境を害すること

家電量販店の大手、ノジマが野島広司社長のパワハラで炎上しています。

大企業を作り上げた一流社長の三流ミス

パワハラと批判されたのは、野島社長が子会社の社員を名指しで批判をしたことが原因です。

「騙すのがうまい、やるやる詐欺」

「上司に認められるかだけ考えている」

「使いものにならない人だな」

厚生労働省のパワハラ3要件をバッチリ満たした社内ネットでの言葉。

それが社外に漏れて株価は急降下し、今朝の時点では2000円割れはもう目前です。

野島社長の父親は脱サラして小さな電気店(野島電気商会)を営んでいました。

大学を卒業した野島氏は嫌々ながらその電気屋を継いだのですが、それが今や売上高5000億円超、従業員数約4500名の巨大企業となりました。

ユニクロの柳井社長に似た経歴で、実質的な創業社長といってよいでしょう。

ワンマンと批判されることもあるようですが、街の電気屋を一代で東証一部上場企業まで成長させた経営手腕は評価すべきです。

野島社長にとっても「やる気のない社員を叱ってなにが悪いっ!」と思っているはずですが、

それは社長、バカ正直すぎます。。。

企業はそこで働く従業員に評価されている

現在68歳の野島社長は、食うか食われるかの家電業界で生き残るため、猛烈に働いて会社を大きくしたに違いありません。

社員にも”必死になって働くこと”を求めてしまうのかもしれませんが、個人がメディアパワーをもつ時代では、社内情報は簡単に社外へ流出してしまうのです。

また、「転職会議」や「カイシャの評判」など、社員や元社員の口コミサイトによって企業は従業員によって評価・格付けされています。

会社の”恥部”は隠したくても隠しきれないのです。

(出典:カイシャの評判HP

働きがいのある会社は外資が多い?

アメリカの調査機関、Great Place to Work Institute(GPTW)は約30年前から「世界の働きがいのある会社」を調べ続けています。

そして、20年前から始めたのが「働きがいのある会社ランキング」です。

1998年、米国フォーチュン誌に初めて掲載されて以降、このランキングに入ることが優良企業の証となりました。

GPTWは2005年に日本でも活動を開始して、2007年に日本の働きがいのある会社ランキングを日経ビジネス誌で初めて掲載。

しかし、当時の参加企業はたった67社しかなかったので評価のしようがありません。

現在のランキングはエントリー式で、従業員数が25名以上であれば参加できます。

2019年度の日本のランキングに参加した企業は480社で初年度の7倍に増えました。

ランキングは従業員数によって3つに分かれています。

部門従業員数
大規模部門1000人以上
中規模部門100人〜999人
小規模部門25人〜99人

大規模部門のランキング結果は以下の通りとなりました。

【2019年度 働きがいのある企業ランキング 大規模部門】

順位企業名本社・親会社
1位セールスフォース・ドットコム米国
2位Plan Do See日本
3位ディスコ日本
4位アメリカンエクスプレス米国
5位プルデンシャル生命保険米国
6位モルガン・スタンレー米国
7位DHLジャパンドイツ
8位LAVA Internationalインド
9位テイクアンドギブ ニーズ日本
10位ジョンソン&ジョンソン日本法人米国
11位レバレッジズグループ日本
12位日本イーライリー米国
13位アッヴィ米国
14位東京海上日動システムズ日本
15位JSOL日本
16位IKEAジャパンスウェーデン
17位アクセンチュア米国
18位SAPジャパンドイツ
19位三幸グループ日本
20位パーソルキャリア日本
21位ルネサンス日本
22位東急リバブル日本
23位大和リース日本
24位GAPジャパン米国
25位3Mジャパングループ米国

上位25社のうち、外資企業が半数以上の14社を占めており、中でも親会社が米国の企業は最多の10社という結果になりました。

従業員満足度が高い企業は業績も好調

日本で1位となったセールスフォースは、昨年のグローバル企業部門ランキングでも1位を獲得している企業です。

【働きがいのある企業ランキング グローバル企業部門】

(出典:Great Place to Work)

企業は人で成り立っているので、社員のモチベーションの高さは企業の業績に直結します。

セールスフォースの株価を見てみると、10年前の2009年(一株$8.89ドル)から約18倍に爆上げしているのがわかります。

(出典:Yahoo Finance)

従業員満足度が高い企業には優秀な社員が集まるようになり、さらに業績をあげるという好循環が生まれます。

日本では顧客満足度ばかり気にする企業が多い

日本企業の場合、従業員満足度よりも顧客満足度を重視する傾向があります。

日本の労働人口6646万人のうち、7割以上(4870万人)を占めるのが第三次産業(サービス業)の就業者数。

(出典:独立行政法人労働政策研究・研修機構HP)

日本のサービス業は要求レベルの高い顧客の対応に追われやすく、それに伴い労働時間も長くなりがちです。

人手不足で従業員の負担は増えても給料は増えない上に、上司からは「仕事の生産性を上げろ!」とハッパをかけられる。

従業員満足度が低い会社の場合は、愚痴や不満がたまり最終的に会社を辞めしまう社員が後を絶たない結果となります。

2025年以降は、介護を受ける日本の団塊世代が大幅に増えると言われ、サービス業の人手不足は今よりさらに深刻化することが予測されています。

企業の勝ち組と負け組を分けるのは、優秀な人材をどれだけ確保できるか、にかかっているといっても過言ではありません。

日本一のホワイト企業「未来工業」

「ブラック企業」という言葉が流行語大賞を受賞したのが2013年。

その2年後、第一回ホワイト企業大賞を受賞したのが岐阜県にある建設資材メーカー、未来工業です。

未来工業についてはメディアで頻繁に取り上げられているので、名前を知ってる人も多いと思います。

【他社とは違う未来工業の特色や試み】

・報告・連絡・相談(ホウ・レン・ソウ)禁止
・残業禁止
・年間休日140日(日本企業の平均年間休日は120日)
・地域トップレベルの給与(社員の平均年収645万円)
・65歳ヒラ社員の平均年収700万円で、定年が70歳
・800名の社員全て正社員
・500円/件のアイデア提案報酬
・アイデアが採用されると3万円を支給
・年間200件以上アイデアを出すと15万円支給
・社員旅行でクイズ50問正解したら半年間の有給休暇

未来工業は、パワハラで炎上したノジマと同じように社長が一代で作り上げた企業です。

従業員を大切にする姿勢を貫いた山田昭男社長は、残念ながら2014年に亡くなってしまいましたが創業以来赤字なし。

業績は安定しており、未来工業の現在株価は10年前(619円)と比較して4倍になっています

(画像出典:四季報オンライン)

優良企業の仮面をつけたブラック企業の末路

会社の社風は簡単には変わらないので、ロクでもない会社の業績が長期で上がることはなく、当然給与も増えることはありません。

パワハラが横行していたスルガ銀行も地銀の優等生ともてはやされてきましたが、フタを開けてみれば違法な手口で儲けていただけ。

スルガ銀行の株価は1年前の1/3まで暴落しています。

(画像出典:四季報オンライン)

銀行にとって最も大切な「信用」を失ったスルガ銀行とその社員の未来は暗く、株主たちは凍死家と成り果てるでしょう。

まとめ

昔だったら表に出なかったであろう会社の社内情報も、従業員(または元従業員)によって簡単に世の中へ拡散されてしまいます。

そうしたことが都合が悪いと感じる会社がある一方、従業員を適正に扱う企業は外部の第三者機関による評価を受けて、社会にアピールできるのです。

日本には未来工業のような会社は希少種であり、米国には優秀な人材を集め、社員に働きがいを与えることに長けている企業が多い。

株を買うときにはその会社で働くことをイメージするといいのです。

あなただったらノジマとセールスフォース、どちらの社員になりたいですか?

稼ぎたければ、働くな。 山田昭男著

未来工業株式会社の山田社長が書いた本の中でも多くの支持を集めた一冊。体を使うのではなく頭を使ってより楽に儲けることを考えるべきだというのが信念。ヒトをモノと同じように扱う経営者も多い中、山田社長は有言実行で社員を大事にした稀有な経営者。必読です。

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