住宅費が高騰するNZ!移住を目指す人が考えるべき現実的な選択肢

過去のニュージーランドの住宅価格上昇率は何%?

ニュージーランドの家は価格が高いと思いませんか?

ひと昔はそんなことはなく、平均的な所得がある人ならオークランドでも庭付きの家を買うことができました。

しかし、2000年代以降、住宅価格はスピードを上げて上昇していきます。

過去の全国住宅価格(中央値)はどのように推移したのか。

グラフを見るとその勢いがよくわかります。

(出所 interest.co.nz)

2002年ごろまでは緩やかな右肩上がりでしたが、2004年以降は角度が急になっています。

1992年に11万ドルだった中間値は、27年後の現在、58万5千ドル

約30年で5倍になったわけですが、この間の価格上昇率は年率で平均何%だったのでしょうか?

計算してみたところ、6.385%ということがわかりました。

一般的な家の価格が100万ドル越えするのはいつ?

これからも過去と同じになるとは限りませんが、インフレと需給バランスから上昇トレンドを続けていくことは間違いなさそうです。

そこで、仮に今後6%ずつ住宅価格が上がった場合、将来の住宅価格はいくらになるのかを計算してみました。

◯年後西暦価値
現在2019年$585,000
5年後2024年$772,786
10年後2029年$900,722
15年後2034年$1,122,464
20年後2039年$1,398,794
25年後2044年$1,743,152
30年後2049年$2,172,285

年平均6%の上昇を続けると10年後には中央値が100万ドルを越えます

”計算上はそうなるとしてもそれは信じられないよ”

そうですね。

では、もう少し控えめな数字(年平均4.5%)に置き換えて計算してみましょう。

住宅価格
現在2019年$585,000
5年後2024年$772,786
10年後2029年$900,722
15年後2034年$1,122,464
20年後2039年$1,398,794
25年後2044年$1,743,152
30年後
2049年$2,172,285

4.5%でも中間値が100万ドルを超えるのは『13年後』

100万ドルと聞くと、今はとても大きな金額のように聞こえます。

しかし、十数年先のニュージーランドではどうでしょうか。

一般的な家の価格が100万ドル以上になっていても不思議ではありません

ですので、そうなることを想定しておくべきなのです。

家を買うために必要なお金はいくらあればいい?

一般的に、家を買うためには「銀行の融資」が必要です。

通常、住宅ローンの頭金は物件価格に対して20%。

中間値(58万5千ドル)の家を買うには11万7千ドルが必要

ということになります。

また、頭金が用意できてもローンを払い続けられる収入がなければ家は買えません。

そこで、1ヶ月当たりのローン返済額を以下の例で計算してみました。

例)58万5千ドルの家を頭金20%で買った場合

住宅価格58万5千ドル
頭 金11万7千ドル
借入金利5%
ローン46万8千ドル
借入期間25年
月返済額 2736ドル

(出所 Westpac Bank Mortgage Calculator)

毎月のローン返済は2700ドル以上にもなります。

想像しただけで思考が停止してしまう人もいるかもしれません。

ただ、この例はあくまで58万ドルの家を買った場合のシュミレーション。

もっとリーズナブルな物件は探せばいくらでもあります。

そして実は、そうした物件の方が将来価値が上がるポテンシャルを秘めているのです。

不人気エリアは不動産価値の上昇率が高い

ニュージーランドヘラルド紙に、過去1年で最も価値が上がったエリアと、逆に下がったエリアのリストが掲載されていました。

リストを見ると、オークランドノースショアなど誰もが欲しがる地域の住宅価格は下落しています。

上昇率が高かったのは、

地方のあまり知られていないエリアばかり

それでも18%から23%と高い数値を記録しています。

しかも価格は18万ドルから30万ドルほどで、

全国中央値の58万ドルよりはるかに安い

そこで、仮に30万ドルの物件を頭金20%で買った場合のローン返済額を計算してみました。

例)30万の家を頭金20%で買った場合

住宅価格30万ドル
頭 金6万ドル
ローン24万ドル
借入期間25年
月返済額 1403ドル

(出所 Westpac Bank Mortgage Calculator)

価格が安いので当然ですが、58万ドルの家を買うときに比べ毎月のローン返済は半分近く。

『これなら払っていける』

そう思う人は多いはずです。

『借りる』と『買う』どちらが経済的?

ニュージーランドの3大都市(オークランド、ウェリントン、クライストチャーチ)の家賃はどれくらいするのでしょうか?

各都市の家賃(中間値)と前年(2018年)からの上昇率は以下の通りです。

オークランド週$560(+3.7%)
ウエリントン週$525(+8.2%)
クライストチャーチ 週$405(+1.2%)

(出所 Trade me Property)

週のレントを月あたりに換算し直すとこうなります。

オークランド月$2400
ウエリントン月$2250
クライストチャーチ月$1735

最も安いクライストチャーチでも月あたり1700ドル以上の家賃を払うことになる計算です。

地方で30万ドルの家を買うことができれば、月のローン返済は1400ドルあまりでしたので都市部で家賃を払いながら住むより経済的です。

しかも家の所有者であれば、将来の値上がり益を自分のものにすることができます。

長い目で見てどちらが経済的に安心を得られるかはあきらかです。

まとめ

オークランドに住む知人に地方に住むことを提案しても、こう返事が返って来ることがほとんどです。

”地方に行っても仕事がなくちゃ生活できないよ”

確かに地方には都市部ほど仕事は多くありませんが、全くないわけではありません。

また、前述の通り、住宅価格は地方でも値上がりするので、時間が経過するほどニュージーランドで家を買うことは難しくなって行くでしょう。

”家賃が上がっても払っていけるだけ稼げるし、仕事には一生困らないよ”

そういう人ならオークランドなど都市部で賃貸暮らしを続けても問題はありません。

しかし、そうでければ、早めに家を買った方が経済的に楽になるのは間違いなく、地方にはそのチャンスがあります。

ニュージーランドに定住(または移住)を考えていて、将来的に不安がある人は地方に目を向けて見てはいかかでしょうか。

生きる場所を、もう一度選ぶ 移住した23人の選択(小林奈穂子著)

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