永住権が取れても結局帰国?海外移住したくても住み続けられない現実

全豪オープンで大坂なおみ選手が優勝

オーストラリアのメルボルンで行われていたテニスの全豪オープン

2019年の女子シングルスは、大坂なおみ選手優勝を果たしました。

隣国で開催されていたメジャー大会で誕生した21歳の新たな世界女王

ニュージーランドでもアジア人初の世界ランキング1位選手として、Japan’s Naomi Osakaを詳しく報道しています。

日本人としては誇らしい限りなのですが、アメリカ育ちで日本語をあまり話せない彼女がなぜ日本のプレイヤーとして登録しているのかが不思議でした。

アメリカではなく日本を選んだ理由

大坂選手は日本で生まれ、幼少の時に父方の祖父母が住むアメリカに移住します。

そのため国籍は日本とアメリカ、二つ持つことになりました。

そしてプロテニスプレイヤーとなった時、どちらの国の選手となるのか、選択を委ねられます。

普通であれば、子供の頃から慣れ親しんだアメリカの選手となるはずです。

ところが、大坂選手が選んだのは日本の選手としてプレーする道

その裏には、彼女の成長を支えた影の立役者の存在がありました。

子供をプロのアスリートにするために親は多額の費用負担を強いられることはよく知られています。

ラケットやシューズ、テニススクールやトレーニング費用、遠征費など、プロになる前のジュニア時代で年間1500万円〜2000万円かかると言われます。

大坂選手がまだ無名だった当時、彼女の家族はアメリカテニス協会(USTA)に支援を要請しました。

しかし、目立った実績がなかったことを理由にUSTAは手を差し伸べてくれなかったそうです。

逆に、大坂選手の才能を早くから見抜いた日本テニス協会は、来日した際の練習環境を提供するなど、積極的にサポートを申し出てきました。

そして3年前、全豪オープンで3回戦まで進出し注目を浴びた大坂選手に、アメリカテニス協会は手のひら返しで支援を持ちかけてきます。

この時、アメリカ人ではなく日本人選手として登録することを促したのが彼女のお父さんでした。

無名時代から地道に支えてくれた日本協会に対する恩義を考えたといいます。

なぜ自分はニュージーランドに住むのか

このニュースを読んで、ふと、なぜ自分は生まれ育った日本ではなく、ニュージーランドに住んでいるのかを考えました。

僕には30代の時に無一文になった経験があります。

社会の底辺から這いあがるのは容易ではありません。日雇いの仕事で食いつなぎながらひたすら職を探す日々、、、

その後、仕事が見つかりそれなりに努力もしましたが、今の生活を築くことができたのはニュージーランドのおかげです。

仮にいま、この国で全てを失ったとしても文句は言えないほど感謝しています。

後戻りはできない年齢で仕事を辞め、日本にある持ち物はほぼ全てを処分しました。

それまでしてニュージーランドに移住してきたのには、この国に恩返しをしたいという考えがあるからです。

日本と米国、国籍を選択する時が迫る

全豪オープンで優勝し、勝利者である大坂選手は観衆に向かってスピーチをします。

彼女は西洋人プレイヤーのように喜びを爆発させるようなことはしません。

大勢の前で話す事が苦手で、小さな声ではにかみながら感謝の気持ちを表す様子は、どこか日本人らしさを感じました。

日本は二重国籍を認めていませんので、大坂選手は22歳の誕生日までに日本とアメリカのいずれかの国籍を選択することになります。

来年、アメリカ人プレーヤーとなってしまう可能性も無きにしも非ずですが、仮にそうなったとしても日本の大坂なおみ選手が残した功績は偉大です。

住む国を選ぼうとして選べなかった知人

以前、永住権を取得するためにニュージーランドに滞在していたAさんという知人がいます。

日本にどうしても住みたくない理由があり、数年前にこの国に渡ってきました。

永住権の申請条件を満たすため、色々と努力はしたそうですが結果的に取得は難しいと判断し、帰国することになりました。

そして日本に帰る数ヶ月前のこと。Aさんがこう言ったのを覚えています。

「NZがそこまで好きでもなかったし、別に永住権なんて必要なかったね」

この国に滞在している間、Aさんは現地の様々な人々のお世話になったはずです。

内心、悔しい気持ちもあったにしろ、日本に嫌気がさしてNZへ来て、好きでもないNZに数年住む、というのは理解に苦しみます。

彼には住む国を選択する資格はなく住みたくない日本で頑張って生きていってもらいたいものです。

まとめ

インフラの整備が十分なされないまま急激に人口が増えた結果、移民が多く住むオークランドでは住宅不足交通渋滞などの社会問題を引き起こしています。

そして昨年、移民局は永住権を含めビザの申請基準をさらに厳格化しました。

人手が足りていない業種の必要最低時給も引き上げたことから、かなり本気で移民の増加を抑えようとしているものと思われます。

この方針はしばらく続くだけではなく、さらに厳しくなる可能性すらあるでしょう。

この国に残ることと日本に帰ること、両方経験して思うのは、どっちにしても大変だけど決断するのは早めがいいということです。

大事なのは住む国ではなく、自分の人生で何をしたいのか、それにつきます。

大坂なおみ 世界No.1に導いた77の言葉 児玉光雄著

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