価値観が逆転!新型コロナがNZの価値を爆上げさせる理由とは

『世界の中心』といえば、どういう国を思い浮かべるでしょうか。

アメリカやヨーロッパ、中国や日本など、

『人口が多い経済大国』

みたいな国を連想する人は少なくないと思います。

国名人口GDP(US$)
アメリカ3.3億人20兆ドル
ヨーロッパ7.4億人22兆ドル
中国14億人13兆ドル
日本1.2億人5兆ドル

『人口と経済力を兼ね備えた国』は『その他の国』よりも価値がある

さらに、そうした国の中でも

『都市部』の方が『地方』よりも価値が高い

この場合の『価値』とは、人々の漠然とした『共通認識』を言い換えているのですが、そんな思い込みは普遍的にあるように感じます。

ひるがえってニュージーランドはどうでしょう。

地図で見る限り、ニュージーランドは世界の端っこにあるリモートアイランド(離れ小島)です。

人口はわずか500万人足らず

経済規模(GDP)も日本との比較で『25分の1』にすぎません。

『一つの県』ほどの規模しかない国に、

世界の大国と比べるほどの価値はない

これまではそんな風に考えられていたと思います。

ところが、その見方に変化が生まれようとしています。

価値の逆転現象を引き起こす要因となりつつあるのは言うまでもなく、

『新型コロナウィルス』の感染拡大です

人口が密集している場所ほど危険度が増す

現在までの統計で、新型コロナウィルスの感染者数が多い国(または地域)の上位には、

アメリカ、ヨーロッパ諸国、中国

などが並び、日本もこの中に加わっていくような勢いです。

世界をリードしてきた国々を中心に感染が拡大したわけですが、こうした国の『内部』で何が起こっているのかというと、

『都市部』に感染者が集中

国名総感染者数都市感染者数割合
アメリカ67.5万人ニューヨーク22.6万人33.4%
スペイン18.4万人マドリード5万人27.1%
イタリア16.8万人ロンバルディア州6.2万人36.9%
ドイツ13万人バイエルン州3.5万人26.9%
中国8.2万人湖北省6.7万人81.7%
日本8千6百人 東京2千6百人30.2%

(2020年4月時点の数値)

ウィルスは人口密度の高い場所で伝染しやすいため、これは当然の結果と言えます。

しかし、それだけで片付けられない事態となったのが今回のコロナウィルスです。

・終息までに『年単位』の時間がかかること

・将来的に同様の感染症の『再発リスク』があること

こうした不安を抱えることになった人々は、都市部への見方を変えていきます。

さらに、職場や学校などでも急速な変化があらわれ始めました。

【仕事】リモートワーク

【教育】オンライン学習

半ば強制的に始まった働き方や学び方ですが、外出自粛や人との接触が制限される生活が長引けば、

オンラインで日常を過ごすのが『当たり前』

と感じるようになってきます。

場所を選ばない働き方や学び方に慣れてくれば、都市部で生活する『マイナス面』に疑問を持つようになるでしょう。

<都会生活のマイナス面>

・渋滞や満員電車での通勤通学

・家賃が高い割に狭い住宅

・空気汚染、犯罪の多さ etc

さらに日常的に社会から求められるのは、

『距離をあけること』

『人が密集してない場所』を求めるようになると、今よりも『地方』の価値が増すはずです。

NZが感染拡大を防げた要因

先日、ニュージーランドのコロナ対策が賞賛されているという記事が出ていました。

(出所 Yahoo Japan)

この記事にある通り、アーダーン首相の決断力や指導力、国民との対話力が素晴らしいことは現地に住む者として実感しています。

それに加え『NZ独自の特徴』も感染拡大を食い止められた要因となったと考えています。

そのうちの2つが、

①世界の端にある島国であること

②人口密度が低いこと

①世界の端にある島国

ニュージーランドの近くにあるのは、太平洋諸島の小さな国々とオーストラリアくらい。

感染症の発生源となることが多い国(中国・アフリカ・中東・中南米)などからは遠く離れています。

離れているだけで感染症を避けることはできませんが、『対策するための時間を稼ぐこと』は可能です。

今回の問題でもNZで国内初の感染者が出たのは、

武漢でウィルス発生が確認されてから3ヶ月半後(2月28日)

その間に情報収集や医療機関との連携など、感染対策のための時間をもつことができました。

また、島国(NZ)の国境管理はヨーロッパのような陸続きの国々と比べ、外部からの感染侵入を食い止める水際対策には有利に働きます。

海外からの入国を禁止(3月19日)

この日以降、NZは国内の感染拡大にほぼ専念することができたわけです。

②人口密度が低い

世界各国で導入された『ロックダウン』は

人との距離を取るための強制的措置

できる限り『人を散らばすこと』が感染対策として最も重要であるわけです。

日本の4分の3の大きさの国土に住むNZの人口は、福岡県とほぼ同じくらい。

人口密度では日本の20分の1ほどしかなく、すでに散らばっている状態になっています。

さらにニュージーランドを訪れるとすぐに気づくのが、

平屋(1階建)の家が多いこと

その理由は一般的に戸建て住宅の敷地が広いからで、仮に部屋がもっと欲しくなれば、

・横に伸ばせばいい(増築)

・庭に離れを作ればいい

という考えなんでしょう。

身近にある公園なども日本のものとは違って非常に広く感じます。

オークランドなどの例外を除けば、ニュージーランドは全体的に過密とはほど遠い環境になっているのです。

新型コロナがNZの価値を高める結果に

『コロナ対策に成功したNZの価値』

これをもっと活用しようという声が国内からも上がっています。

話題となったのは投資会社の経営者、ボウカー氏の提案です。

5千万ドル(約33億円)を投資した人とその近親者にNZの永住ビザを発給

(出所 Newstalk ZB)

対象となるのは世界のスーパーリッチ層で、永住ビザの発給条件となるのは、

・投資先は人を雇用するNZ企業であること

・NZに最低5年は住むこと

かなり強気な”売り方”ですが、プロの投資家であるボウカー氏は、

『それだけの投資に見合うの価値がこの国にはある』

という意図を伝えようとしています。

世界では感染拡大を阻止するだけで精いっぱいという国がほとんどで、

『徹底的にウィルスを排除する』

という目標に掲げているのはNZくらいです。

他国では到底まねできないことをしていることが『価値の根拠』であると言えます。

お金では買えない価値がある

昨年のニュースで、『世界の富裕層にNZは七番目に人気のある移住先』という記事がありました。

(出所 Stuff.co.nz)

このランキングの上位4カ国の特徴は、

『税制』が富裕層にとって非常に有利になっていること

つまり『富の移転先』として最適であることが評価されているわけです。

一方、ニュージーランドが富裕層に評価されているのは、人口密度の低さから得られる『環境面』です。

<NZが特に評価されている点>

・土地や資源の競争が少ない

・環境汚染のレベルが低い

・自然の空間が広い

ひとたび新たなウィルス感染が広がれば、『例外なく全ての人の自由が奪われる』というのが世界の共通認識となりました。

いくらお金を持っていようが関係ありません。

お金に代えがたい高い価値がこの国にはある

今回の一件で、NZに向けられる世界の目に大きな変化が生まれることが期待できます。

まとめ

新型コロナウィルスの蔓延は、人々の価値観を大きく変える要因になると考えています。

その一つが、

『密集』から『拡散』への動き

新たな働き方や学び方を習得するにつれ、人口密度の高い所から低い所へと移動を始める人々が出てくるでしょう。

『都市が栄える一方、地方は廃れる』

というこれまでの流れに逆転現象が起こるかもしれません。

新型コロナウィルスが終息するには、まだ長い時間がかかります。

その間に変化した人々の生活スタイルは、もう後戻りすることはないでしょう。

リモートワークに慣れた人は満員電車に乗って通勤する意味を失います。

学びたいことを効率的に学べるオンライン学習に慣れた人は、つまらない学校の授業に耐えられなくなるかもしれません。

オンラインによって物理的な制限がなくなり、リモートであることが当たり前になった時、人はより生活環境の良い場所を求めます。

・人々が密集していない

・生活環境が非常に良い

ニュージーランドはこのキーワードに当てはまり、

世界が手を焼くウィルスからも防衛できる安全な国

としてその名を挙げました。

人口が少ない世界の果ての小さな島国に『プライスレスな価値』がつく時代が今、訪れようとしています。

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