経済復活の鍵ワクチンはいつできる?不景気に株式投資はするべきか

圧倒的に早かった株価の下落スピード

新型コロナウィルスの感染が世界中に拡大してからは、中国、米国、ヨーロッパ、日本などの株式市場は軒並み大荒れの展開となりました。

今回の暴落はリーマンショックと比較され、『コロナショック』と呼ばれるようになりましたが、両者の間にはいくつもの違いがあります。

その中の1つが、

株価の下落スピード

リーマンショックの時は、暴落前高値から最安値をつけるまでには、ある程度時間がかかりました。

<リーマンショック>

時期出来事ダウ平均
07年10月8日暴落前高値$14,015
07年12月サブプライム問題発生$13,619
08年9月15日リーマンブラザーズ破綻$8,579
09年3月2日最安値記録$6,594

暴落前高値から底値まで下落率
1年5ヶ月−52%

一方、今回のコロナショックは、リーマンの何倍もの速さで株価が下落しました。

米国の代表的工業株指数であるダウ平均は、

わずか3ヶ月半で約40%安

<コロナショック>

時期出来事ダウ平均
19年12月中国で新型コロナウィルス発生$2万7千〜8千
12月13日年初来最高値$29,551
20年1月31日WHOが緊急事態宣言$28,859
3月11日WHOがパンデミックと表明$25,018
3月24日ダウ年初来安値を記録$18,591

暴落前高値から底値まで下落率
3ヶ月半ー37%

その後、世界の主要株式市場も後を追うように急激な下落を経験することになります。

下落だけではなく『戻り』も速かったコロナショック

3月下旬の年初来安値が『コロナショックの底値』とまだ確定したわけではありません。

これから『大底』をさぐる可能性もゼロではないでしょう。

ただ現時点で株価はすでに『半値戻し』と言えるほどに回復しています。

このスピードもリーマンショックの時よりもずっと速い展開です。

<リーマンショック>

最安値09年3月
半値戻し09年11月
かかった時間8ヶ月

<コロナショック>

最安値20年3月
半値戻し20年4月
かかった時間1ヶ月

相場の世界は高速のアルゴ取引が支配しているため、動きの大きさとスピードはかつてのものとは全く違います。

短期トレードで人間に勝ち目はないため、世界の投資機関には『トレーダー』と呼ばれる人たちは、もはやほとんどいません。

では、プロでも歯が立たない相場の世界に素人は首をつっこむべきではないのでしょうか。

安くなった優良株やインデックスを買い、ひたすらホールドする

長期的スタンスの個人投資家であれば、こんな単純戦略で資産を大きくすることが可能です。

前述のダウ平均を例に使ってみます

リーマンショック時に『半値戻し』のタイミングで買い、今もホールドしていたら、コロナショックを経ても大幅にプラスになっています

07年10月暴落前$14,015
09年3月底値$6,594
09年11月半値戻し$10,304
20年4月現在$23,949(+132%)

追加で積み立て投資を続けていたら資産はさらに大きくなっているわけです。

これから投資を始めようとする人には今はとても良いタイミングかもしれません。

ニュージーランド経済はこれからどうなる?

NZ政府の厳しいコロナ対策は消費を一気に冷え込ませましたが、アーダーン首相は

痛みを伴っても早く事態を収束させる方が、結果的に経済に良い影響を与える

という考えを示し、早めにロックダウンを断行しました。

ウィルスの封じ込め対策だけではなく『経済支援策』も同時進行で行ったことで、国民の生活を守りながらウィルス退治に成功。

暴落したNZ株式市場も現在は落ち着きを取り戻しつつあります。

ロックダウン解除後は、売られ過ぎている株はとりわけ上昇が期待できるでしょう。

ただし、NZ経済が本格回復するにはこれから『長い道のり』が待っており、決して楽観できる状況ではありません。

<これから懸念されること>

①ロックダウン解除後に感染者が再び拡大する恐れ

②国境封鎖継続による観光業など国内産業へのダメージ

③一度目の感染から回復しても再発の可能性がある

中国では都市のロックダウンが解除され元の生活に戻りつつあると言われますが、その裏で、再び感染者が増え始めています。

増加している感染者の多くは、

感染が拡大しているロシアからの『帰国者』

と報告されており、国内の封じ込めに成功しても安易に国境をひらけば振り出しに戻ってしまう可能性すらあります。

どのくらいの時間がかかるのか?

ロックダウンの解除はあくまで復旧への第一歩で、経済の再起動には感染対策が必須です。

その中でも重要な対策が、

『治療薬』と『予防ワクチン』の準備

これらが広く供給されるまでにどのくらいの時間がかかるのでしょうか。

現在、治療薬として注目を集めているのは

富士フィルムの『アビガン』

しかし、副作用による危険性が問題視されるなど、普及には課題があります。

開発中の新薬で最も有望視されているのは、

米国ギリアド社の『レムデシビル』

現在は臨床試験段階とのことです。

ワクチンの開発については世界に70ほどのコロナウィルス用ワクチンがあり、その中の3つは治験を開始しています。

治療薬、ワクチンともに開発は進んでいるものの、

現時点ではまだ『臨床試験段階』

これから承認申請と審査というプロセスを経る必要があるため、まだしばらく時間がかかります。

完成がいつ頃になるかについては様々な噂がありますが、いずれも予測の範囲を出ておりません。

早くても『来年中』

というのがおおよその見方のようです。

不景気になることを前提に投資対象を選ぶ

ニュージーランド株式は暴落した後、ダウ平均と同様、半値戻しの回復を見せています。

しかし、NZ経済の本格的な復旧にはワクチンや治療薬の完成を待たなくてはならず、先行きは不透明なままです。

こういう状況で株式投資をすべきだろうか?

迷われている人も少なくないと思います。

個人的にはNZ企業を長期的に応援するという考えのもと、

株価が下がり過ぎと思う株は可能な限り買う方針

NZ株には高配当銘柄が多い特徴がありますが、

景気に左右されやすい業種(小売・旅行・銀行 etc)

これらは業績悪化によって減配や無配に陥る可能性が少なからずあります。

一方、

生活に不可欠なサービスを提供している業種(電力・通信・高齢者施設etc)

これらについては、そうしたリスクを低く抑えることできます。

今年から不景気に突入することは間違ありません。

投資対象はできる限り『ディフェンシブ』なものに絞る方が安全です。

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まとめ

新型コロナウィルスに対して、ニュージーランド政府は効果的な対策を実施して、国内の感染拡大防止に成功しました。

しかし、問題解決にはまだほど遠く、ロックダウンを解除してからの方が感染対応は難しくなることが考えられます。

ワクチンや治療薬の完成が『来年以降』になると想定した場合、今年中に経済が元の状態に戻る可能性は低いと言えるでしょう。

そうした中で株式投資をすべきかの判断は、投資家の考え方に委ねられています。

個人的には、

ニュージーランド経済は長期的に成長を続けていく

という考えに変わりはなく、NZ企業を応援するつもりで投資をしていく予定です。

ウォーレン・バフェットの名言の1つに

明日から株式市場が閉鎖し5年後まで開かないという前提で株を買っている

というものがあります。

新型コロナウィルスとの戦いは長期にわたることがほぼ間違いありません。

今、株式投資をする上で、バフェットの言葉はとても参考になる気がします。

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