17年分の家賃は2千万円!NZ在住者の経済格差が拡大する理由

物価が上がるNZで急上昇している家賃

ニュージーランド統計局の発表によると、2018年12月から2019年12月の1年間で上昇した消費者物価指数(CPI)は、

『1.9%』

『物価』を構成するのは、食料品、ガソリン、航空運賃など様々あります。

その中で、今回の統計結果で、最も価格上昇率が高かったのは、

賃貸住宅の『家賃』

ニュージーランドは世界の中でも『家賃が高い国』として知られています。

ただでさえ高い家賃が、さらにペースを上げて上がっているという事実。

直近1年間の家賃上昇率は、

過去11年で最大を記録

都市年間家賃上昇率
オークランド1.9%
ウエリントン4.5%
上の2都市以外の北島4.9%
カンタベリー1.3%
NZ全体3.1%

(参考)interest.co.nz

一見すると大きな変化ではなさそうですが、これが毎年のように続くと大変です。

家賃の急上昇はなぜ起こったのか

原因として考えられているのは以下のようなことです。

・全国的に住宅価格が上がったこと

・政府の新住宅基準『ヘルシーホーム』によるコスト転嫁

・住宅需要に供給が追いついていない

ニュージーランドの人口増加は2016年にピーク(6万4千人増)を迎え、以降は減速しています。

それでも直近のNZ統計局データでは、

人口の増加数は4万人以上

人口が増え続けている以上、それに見合うだけの住宅供給が増えない限りバランスがとれません。

この状態で家賃が上げ止まるとは考えにくいでしょう。

賃貸に長く住むほど経済的な負担が増え続ける

ニュージーランドで家を借りる人たちにとって受け入れざるを得ない不都合な現実です。

長年NZに住む永住者に生まれている経済格差

ニュージーランドの家賃が上がることは今に始まったことではありません。

僕がNZに住み始めたのは2000年代前半。

当時(約20年前)から家賃が上がることは当たり前でした。

この国に僕以上に長く住んでいる人を何人か知っています。

彼らが今、直面しているのが、

経済的な二極化

『格差』と呼べるほどの違いを生んだ原因はなんだったのでしょうか。

収入も少なからず影響したでしょうが、それ以上に大きかったのが、

家を所有していたかどうか』

17年間で支払った家賃の総額は?

2003年から2019年までのNZ全国家賃(中間値)は以下の表の通り。

仮に2003年から平均的な家賃の家に住み続けていたとします。

それから2019年まで、17年間で払った家賃の総額は、

$280,370(約2,018万円)

※NZ$1=72円計算

平均家賃/週年間支払家賃
2003年$200$10400
2004年$240$12480
2005年$250$13000
2006年$260$13520
2007年$275$14300
2008年$295$15430
2009年$300$15600
2010年$300$15600
2011年$300$15600
2012年$320$16640
2013年$330$17160
2014年$350$18200
2015年$360$18720
2016年$370$19240
2017年$390$20280
2018年$410$21320
2019年$440$22880
合計$280370

参考データ:interest.co.nz

支払った家賃の総額も大きいのですが、それ以外にも注目すべき点があります。

家を買っていたら3倍以上の価値に

2003年1月時点のNZ全国住宅価格(中間値)は、

$193,000(約1390万円)

※NZ$1=72円計算

出所:interest.co.nz

2003年当時、頭金を20%で中間値の家を買った場合、ローンの額は154,400ドル。

この金額なら現在までに

ローンを払い終えて、家賃地獄など関係ない状態

となっている可能性もあります。

それだけではありません。

現在まで不動産価値は右肩上がりで上昇しているので、大きな値上がり益を得ているはずです。

2019年の全国住宅価格(中間値)は、

$629,000(約4,530万円)

※NZ$1=72円計算

$629,000(2019年)÷$193,000(2003年)=3.25倍

現在価値は2003年の3倍以上となり、ローンを払い終えていたとしたら、

すでに約4,500万円もの資産を持っている

ということになります。

逆に家を買わずに賃貸に住み続けていたら、

約2000万円も払って手元に何も残っていない

そればかりか、これからも家賃の値上げに苦しむことになります。

長年この国住んでいる人たちの間で、

・家を買って住む

・賃貸に住む

この選択の違いがこれだけの『大きな格差』を生じさせたのです。

まとめ

以上の話は『過去に起こったこと』で片付けられるでしょうか。

家賃の値上げは現在も続いていて、住宅の需給状況が変わらない限り、将来も起こる可能性が高いと言えます。

ニュージーランドに移住するなら

『家は借りるのではなく買うべき』

ということはこれまでも書いてきました。

家賃上昇ペースが加速しているというデータは、状況が好転していないどころか、悪化していることを示しています。

NZに長く住んでいる在住者の方が、

これまで何をして、何をしなかったのか

自分の未来をイメージする上で、先人の生き方はとても参考になると感じています。

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