キウイセーバーでいくら貯まる?老後を心配する前に計算するべき

ニュージーランドの個人向け年金制度「キウイセーバー」

開始されてから10年以上が経過しました。

キウイセーバーは金融機関の専用口座に貯金していくと、国や勤務先企業が一定額を上乗せして積立てくれる仕組みです。

※キウイセーバーについての詳しい記事はこちら↓

キウイセーバーっていったい何? キウイセーバーとは、ニュージーランド国民(永住権保持者含む)のために、2007年から開始された個人向け...

キウイセーバーに積立てた資金は個人のニーズにあったスタイルで運用に回されます。

積み立てたお金がどう成長していくのか

具体的にイメージするのは難しいところですが、以下の2つの点については特に気になります。

①キウイセーバーが終了する時(65歳)に、いくら貯まっているのか

②リタイヤ後、貯めた資金で何歳まで生活できるのか

おおよそでもこの2つがわかると、人生設計が立てやすくなると思います。

いくら貯まるか計算できる便利なサイト

キウイセーバーを活用して貯めるリタイヤメント資金。

これを算出するのに便利なのが金融情報サイト、マネーハブの

『リタイヤメントカリキュレーター』

年収やキウイセーバー積立残高など、必要情報を入力すると

・リタイヤした時の資産状況

・その資産で何歳まで暮らせるか

これらが瞬時にわかります。

算出フォームを利用するために、個人情報(名前や住所など)を登録する必要もないので気軽に使うことができます。

自分に当てはめて入力してみよう

では、実際に使ってみようと思います。

まずはマネーハブのリタイアメントカリキュレーターにアクセスします。

(出所 Money Hub NZ)

下にスクロールすると計算に必要となる『情報入力画面』が現れます。

今回は、架空の人物(Aさん)を設定して算出してみようと思います。

<Aさんの入力情報>

①現在の年齢30歳
②リタイヤ年齢65歳
③年収$50,000
④キウイセーバー積立率6%
⑤現在のキウイセーバー残高$50,000
⑥毎年の昇給率2%
⑦リタイヤ後に現収入の何%必要か75%
⑧リタイヤまでの年数35年

Aさんは現在30歳で、ニュージーランドの平均的な年収を得ているサラリーマン。

リタイヤするまでにまだ35年という時間があります。

さらに、キウイセーバーの積立金が、

①政府

②勤務先

この両方から入るため、リタイヤメント資金は貯まりやすい境遇と言えるでしょう。

節約家のAさんは、老後の生活で大きな出費はしないだろうと考えています。

ただ、旅行や趣味などを楽しみたいこともあり、現役時収入の75%くらいはリタイヤ後に使うと想定しました。

資産運用利回りを入力

キウイセーバーのお金は、銀行預金のように単純に貯めいくのとは異なります。

より大きく育てていくことを目的とし、各個人のリスク許容度に応じて投資されて運用するのです。

なお、運用利回りは確約されたものではありません

想定通りとはならないことを前提として、自分が求める運用利回りを決めて入力します。

①現役時の想定運用利回り5%
②リタイヤ後の運用利回り3.5%
③想定されるインフレ率2.9%
④年金収入を加味するか 加味する

Aさんの場合、現役時代の資産運用利回りをミドルリターンの『5%』で設定。

リタイヤ後はできるだけ安全に運用したいと考え、現在の銀行定期預金利率を参考に『3.5%』に設定します。

インフレ率は予測するのが難しいのでデフォルト設定のままにしました。

年金収入も加味した方がより正確な予測ができるので、最後のボックス欄にはチェックを入れておきます。

ニュージーランドでは条件を満たした65歳以上の国民には一定額の年金が支払われています。

しかし、将来的に法改正によって支給開始年齢の引き上げが検討されおり、その通りになった場合、

Aさんが年金をもらえるのは67歳から

※ニュージーランドの年金についての記事はこちら↓
https://nzkanko.com/money/super

Aさんは悠々自適の老後を迎えられるか

必要情報の入力はこれで終わりです。

画面を下にスクロールすると、

①Aさんがリタイヤ時にもらえる額

②貯めた資金が何歳で枯渇するか

これらがグラフとともに表示されます。

<Aさんの結果>

①リタイヤ時の積立資産$591,935
②リタイヤする前年の年収$98,034
③リタイヤ後の年間費用$73,525
④積立資金が枯渇する年齢 75歳

キウイセーバーを活用して積立運用したリタイヤ資金は

約60万ドル

現在の感覚では、これで老後をのんびり暮らせそうな感じもします。

しかし、35年後の60万ドルはインフレによって価値が目減りしているはずです。

また、

リタイヤするまで平均的な年収を維持できるか

これについては、個人差があるのでなんとも言えません。

一方、支出を大幅に減らすことは難しいので、リタイヤ後の費用については『算出額』が参考になります。

すると、キウイセーバーの積立資金が枯渇するのは、

リタイヤから10年後の75歳

2016年時点でニュージーランド人の平均寿命(男女平均)は81.6歳です。

日本人は約84歳ですので、AさんがNZ人、日本人いずれであっても、

平均寿命まで生きた場合は老後資金が足りない

という結果になりました。

まとめ

リタイヤした後にお金がいくら必要になるのか

『漠然としていてよくわからない』という人がほとんどではないでしょうか。

恵まれた状況にあるAさんの場合でも老後資金が不足するかも、と知ると不安になったりします。

ただ、キウイセーバー以外にも

・貯金

・持ち家

これらの資産があれば、経済状況は変わります。

また、

65歳以降の『労働収入』や配当など『資産収入』

これらがあれば、なお安心です。

母親がよく言っていた

「あっという間に年をとっちゃった」

という言葉と誰にも必ずやってくる老後。

自分の置かれた状況を知り、早めに対策をしておけばそれほど心配をせずに済むはずです。

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