【NZ版】個人積立年金だけでは海外移住者が安心してリタイヤできない理由

政府からキウイセーバーの補助金が入金された

昨年(2018年)ニュージーランドに移住した後、個人年金積立制度のキウイセーバーに加入しました。

年間で最低1043ドルを積み立てると、政府からその約半額分(521ドル)が補助として支給されます。

加入期間の年度計算は7月から翌年の6月までで、昨年加入したのが10月ごろでした。

ですので、1年目は満額支給にはなりませんでしたが、432ドルの入金が政府から入り、現在、積立額は以下のようになっています。

(ASBキウイセーバーアプリ画面)

項目金額   
自己積立金$1200
勤務先補助積立金$0(自営業なのでありません)
政府補助積立金$432.86
引きおろし$0(条件をクリアしないとできません)
運用損益+$25.98
積立金合計$1658.84

1年目のキウイセーバー利回りを計算してみる

キウイセーバー加入1年目の利回りを計算してみます。

上の画像では積立金は1200ドルとなっていますが、これはすでに新年度(2019年7月〜)最初の積立金(月100ドル)を足した金額です。

前年度末(2019年6月)までに積み立てたのは1100ドルでした。

キウイセーバーは単なる積立金ではなく、運用に回されることで資産が増えたり減ったりします。

運用リスクは自分で選択可能で、僕の場合は株式運用割合が高いグロースファンドを選びました。

現時点では約26ドル分プラスで運用できているようです。

政府からの補助とこの運用益を足すと、

$432.86(政府補助)+$25.98(運用益)=$458.72(総運用益)

前年度のキウイセーバーの利回りを計算してみると、

$458.72(総運用益) ÷ $1100(年間積立金)=41.7%(年間利回り)

仮に昨年の年度始めから積み立てを始めて(政府から補助が満額支給されて)いたら、年間利回りは”48.9%”になっていたことになります。

普通の資産運用ではあり得ないほど高い利回りで、元本割れの心配は皆無と言えるでしょう。

開始してまだ1年なので、積立金自体は全然大きくありません。

しかし、キウイセーバーを長く継続すれば、この高利回り効果によって思った以上の資産になるはずです。

カップルで加入すると資産運用効果が大きい

株式運用割合が高いグロースファンドの平均利回りは、過去の実績で判断すると年7%超。

(出所 interest.co.nz)

仮に毎月100ドルずつキウイセーバーに積み立てて、政府の補助金を満額もらいながら20年運用したとします。

・月々100ドル(年1200ドル)を積み立て

・政府から補助を満額(年間521ドル)を受給

・グロースファンド(年7%)で20年複利運用

現在1650ドルあまりの積立金は20年後にいくらになるか計算してみました。

計算方法によって若干違いはありましたが、結果は7万ドル〜8万ドル

キウイセーバーに夫婦などカップルで加入して資産運用をすると、老後に得られる資産は単純計算で2倍。

そう考えると、

1世帯で15万ドルくらいの資産は作れそうです

未来のことなので確かなことは言えませんが、毎月200ドルを積み立てるだけでそれなりの金額が貯まると感じました。

また、運用期間をもっと長くしたり積立額を増やせば、資産をさらに拡大させることも可能でしょう。

キウイセーバーだけで老後対策は万全か

キウイセーバーが資産運用をする上でとても有効なのはわかりました。

では、それだけで老後対策は万全なのでしょうか。

個人的にはキウイセーバーはあくまで老後対策の1つで、それだけで十分だとは考えていません。

ニュージーランドではインフレによって住宅価格と家賃が上がります。

以前のニュースで、

『2040年に65歳となる人の半数は家賃を払うと予測』

という記事ががありました。

(出所 Newshub 2019年9月30日)

ニュージーランドでは家を買うことが老後対策と資産運用を兼ねていて、キウイセーバー以上に大切なことになっています。

20年前の家賃と20年後の家賃

今から20年前の1998年。

ニュージーランドの全国平均家賃は約200ドルでした。

(出所 バーフット&トンプソン)

20年後の2017年に全国平均家賃は約430ドルになっています。

上のグラフの通り、主要都市は似たような角度で家賃上昇を続けていて、下がる気配がありません。

次に別な角度で家賃の推移をみてみましょう。

(出所 バーフット&トンプソン)

上昇率でみた場合、家賃はどの地域でも20年前と比較して約2倍になっています。

仮にこのペースが続いた場合、20年後に払う家賃はいくらになるのでしょうか。

仮に家賃が今の2倍になった時、収入も同じように増えていなければ、家計は破綻してしまいます。

しかし、必ずしも所得が右肩上がりに増えていくとは限りません。

また、上がるのは家賃だけではなく”家の価格”も上がっていきます。

買えるときに家を買っておかないと先ほどの記事の通り、収入が減る老後に高額な家賃を払わなくてはならない、なんてことになる可能性があるのです。

まとめ

キウイセーバーは老後の資金づくりにとても有効な手段になります。

ニュージーランドに永住者にとってキウイセーバーは強い味方になってくれるでしょう。

ただ、リタイヤ後の生活資金をキウイセーバーに頼りすぎるのは少し考えた方が良いかもしれません。

その理由はニュージーランドの家賃が高いこと

20年後、賃貸に住む高齢者が多くなるという予測がありますが、その時の家賃は今よりずっと高くなっている可能性があります。

せっかくキウイセーバーで貯めた資金が高額な家賃によって削られてしまえば、老後の生活は苦しくなってしまうでしょう。

家賃生活からの脱却が老後の保証になることはNZ人の常識

になりつつあります。

この国で生きて行く場合、キウイセーバーと自宅のセットがあると将来に対する不安はかなり和らぐと考えています。

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