『将来稼げなくなる仕事』『ずっと稼げる仕事』その選び方のコツ

マーケティング意識が高い日本の大家

海外で不動産投資をしているというと、何かすごいことをしているように思う人もいますが、実のところそうでもありません。

個人的に感じるのは、日本で不動産投資している人の方が大家のスキルは高いだろうなということです。

日本の不動産賃貸市場は、需要よりも供給が圧倒的に多いので、物件に競争力がなければ部屋は埋まりません。

例えば、ライバル物件と似た間取り・同じ築年の物件でも最寄り駅からの距離が遠ければ、同額の家賃とはいかないでしょう。

競争力をつけるためには、リノベーションしてきれいにしたり、防犯設備をつけてセキュリティーを高めたり、または入居希望者の個別ニーズを満たすことも大事になると思います。

入居者に困らないニュージーランドの大家

一方、僕の物件はというと、リノベーションこそしましたが、それはやらざるを得ない状態にまで家が荒らされていたからで、ある意味「仕方なく」です。

ライバルに勝ちたいとか、そんな気持ちはさらさらありません。

「やや汚いレベル」くらいだったらおそらくリノベーションはしなかっただろうとおもいます。

ニュージーランドは治安が良いイメージがあると思いますが、これは必ずしも全てのエリアに当てはまるわけではなく、犯罪率の高いエリアはどの街にも存在しています。

僕の物件があるのはそうしたブラックなエリアで、賃貸している物件には何度となく空き巣や泥棒に入られたことがありました。

電気温水器を盗まれたり、裏口のドアやガラス戸を壊されたりして、テナントも怖がりますし、僕もかなり頭にきます。

その後、どう対応しているかですが、壊された鍵だけはさすがに修理をします。

しかし、セキュリティーカメラや警報装置などの防犯設備をつけるなんてことはしたことがありません。

ペットを飼うのは絶対ダメと断わる

テナントからの個別のニーズ対応にしても同様です。

猫の人気が高くなってる日本ではペット可物件も増えているようですが、家の中でじっと大人しくしているペットばかりではないと思います。

『ペットを飼うテナントはごめんだな』と考えていたら、昨日『テナントから猫を飼いたいという要望が出てますが許可しますか?』という連絡が管理会社からありました。

(管理会社からの質問)

普通の状態でさえ「ペット厳禁ポリシー」なのに、その物件はリノベートしたばかりです。

カーペット、絨毯、カーテンなど宅内のものは全てきれいに新調しています。

返答はもちろん「NO」で、ついでに、テナントがこっそり猫を飼わないようにチェックしてもらうことも強めの調子でお願いしておきました。

そして管理会社から来た返事がこれです。

(管理会社からの返事)

ビジネスでは需要と供給の関係が全て

日本の大家さんに比べると、顧客満足度を一切気にしない悪い大家だと思うかもしれませんが、それでも借りてくれる人がいるのでこのスタイルが成り立っています。

需要と供給のバランスが「立場の優劣」を決めるのは不動産にだけ当てはまるわけではなく、世の中のほんんどに言えることだと思います。

娘を薬剤師にならせようとする知り合い

例えば、日本の知り合いに薬学部に通う大学生の娘を持つ人がいます。

娘を薬剤師にすることが知り合いの「夢」なのですが、なぜ薬剤師になってもらいたいのかと聞いてみたところ、「高い給料をもらえるだろうから」ということでした。

日本の平均年収は432万円で、それに対し薬剤師は585万円なので、知り合いの言うこともあながち間違いではありません。

薬剤師の未来予想図は

院外薬局やドラッグストアが増えまくってる『今』は薬剤師の需要も強いので高い年収をもらえるのかもしれませんが、将来的にはどうなのでしょうか。

薬事日報という薬に関するニュースサイトにこんな将来予測が出ていました。

「薬剤師の総数としては、今後数年間は需要と供給が均衡している状況が続くが、長期的に見ると、供給が需要を上回ることが見込まれる」

(出所 薬事日報)

将来的に薬剤師はあまり出すことが今の時点で予測されているわけです。

大学を卒業し、薬剤師になってしばらくの間はそれなりに稼げるかもしれません。

しかし、薬剤師が増えすぎてあまり出せば、キャリアを重ねても年収が下がるリスクがあります。

現にコンビニより数が多くなった歯科医院に勤務する歯科医の年収は下がり続けています。

ビジネスにしても、会社勤めにしても、供給過多の状況では稼ぎ続けるのは大変です。

逆に需要が供給を上回っている状態では、懸命に頑張っているわけでもないのにそれなりの結果が出たりします。

もちろん、需要>供給の状態が続くことが前提で、そうでなければ薬剤師のように先細りになってしまいかねません。

ニュージーランドの賃貸市場はどうなのかというと、都市部の供給不足は数年で解決できるものではありません。

特に最大都市オークランドの状況を改善するには、10年単位の時間がかかると予測されています。

つまり、この間は空室リスクに怯えずに賃貸経営ができることになるのです。

まとめ

何かビジネスを始めるにしても、就職するにしても、稼いでいけるかどうかを判断する基準として『需要と供給』をよく調べることが大切です。

またその仕事の需要が十分にあり供給を上回っているとしても、それがいつまで続きそうか、可能な限り予測をしておくべきです。

別の知り合いの息子さんは大学で会計学を専攻し、卒業後に大手の会計事務所に就職しましたがすぐに辞めてしまったそうです。

知り合いの方によると、『今は会計の仕事はあるが、将来的にはなくなる仕事なのでいずれ会計士としては食べていけなくなる』と息子さんが判断したとのことでした。

確かに、会計や経理の仕事はロボット化によって消える可能性が高い分野で、そうなれば会計士の需要も減るわけです。

賢くて決断力がある息子さんだと感心して、今は何をやっているのかと伺ったらIT企業で働いているとのことでした。

ITエンジニアの需要はこれから増えることはあっても減ることはありません。

これからの仕事は、『需要>供給』であること『需要寿命』の2つを基準に選ぶべきです。

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