NZ国会議長が赤ちゃんをお世話!その裏に育休・同性婚・代理出産もあった

『赤ちゃんのお世話は任せて』とマラード議長

世界で話題になっている、

ニュージーランドの国会で議長が赤ちゃんの世話をするニュース

赤ちゃんが議場にいるくらいだから、さぞのどかな雰囲気の国会なんだろうと思うでしょう。

しかし、議員たちは、ふだん通りに激しく議論を交わしていました。

赤ちゃんが国会にいることは、とりたてて珍しいことではないからです。

その様子はユーチューブでも見ることができます。

New Zealand's Speaker feeds baby during parliament debate

(映像:英 The Telegraph社配信)

マラード議長には三人の子供がいるので、赤ちゃんを抱くことや授乳にも慣れているようです。

実は、この赤ちゃんは議長の子供ではなく、

育児休暇取得後に公務に復帰したコフィー議員の息子さん

アーダーン首相は、昨年1ヶ月半ほど『産休』をとりましたが、コフィー議員が取得したのは『育休』

国会議員でも普通に産休や育休を取れるのがニュージーランドの進んでいるところです。

男性が育休を取れるNZと育休後に左遷される日本

育休を取得したと聞いて、コフィー議員を女性だとイメージした人もいるかもしれませんが、コフィー氏は『男性』です。

男性の育休取得についても日本とは大きな違いがあります。

厚生労働省の調べ(2018年度)によると、日本の育休取得率は女性が82.2%に対し、男性は『6.16%』にしか過ぎません。

(出所 中日新聞 Web)

日本ではなぜこれほどまで男性の育休取得率が低いのでしょうか。

その理由として多く挙げられるのが以下の4つです。

1位仕事の引き継ぎ先がいない・周囲に迷惑がかかる
2位収入面のマイナス
3位復帰後のポジション確保
4位会社の風土がまだ醸成されていない・前例がない

(参考情報 ベルシステム24社内調べ)

会社の風土がまだ醸成されていない

これは、なんとなく理解できます。

先日も素材メーカー大手カネカの男性社員が、育休明けに左遷人事を通告されたことをツイッターでつぶやき、炎上騒ぎとなりました。

(出所 @niftyニュース)

男性会社員が育休を申請するには、周到な準備と相当な勇気が必要です。

育休制度ができたとしても、有給休暇のように取得できなければ意味がありません。

同性婚が法的に認められているニュージーランド

赤ちゃんを連れて議会に参加したコフィー氏は、現地のテレビ司会者から政治家に転身した人で、国内で顔は広く知られています。

そしてもう1つ、彼についてよく知られているのが、

『同性婚をしていること』

ニュージーランドでは同性婚が認められており、コフィー議員もパートナーのティムさんと結婚しています。

同性婚は2001年に世界で初めてオランダが認め、その後、ニュージーランドを含め28の国と地域に拡大。

<同性婚を認めている国>

ヨーロッパオランダ・ベルギー・スペイン・ノルウェー・スウェーデン・ポルトガル・アイスランド・デンマーク・フランス・イギリス・ルクセンブルク・アイルランド・フィンランド・グリーンランド・マルタ・ドイツ・オーストリア
アメリカ大陸アルゼンチン・カナダ・ウルグアイ・ブラジル・コロンビア・メキシコ・アメリカ※州による
アフリカ南アフリカ
オセアニア・アジアニュージーランド・オーストラリア・台湾

日本でも今年(2019年)、同性愛者であることを公表している立憲民主党の尾辻かな子議員が、同性婚を求める法案を国会に提出しました。

同性愛者が主人公のドラマが高視聴率を獲得するなど、国民の間にも同性愛に対する理解が深まっている気がします。

<同性愛者が主人公のドラマ>

・おっさんずラブ
・きのう何食べた etc

僕自身は同性愛者ではありませんが、『多様性を認めあう社会』の方が誰にとっても生きやすくなるんじゃないかと考えています。

同性のカップルになぜ子供がいるのか?

ここでちょっと不思議に感じることがあると思います。

同性婚をしているコフィー議員になぜ赤ちゃんがいるのかということ

実は、この赤ちゃんは『代理出産』によって誕生した子供。

代理母をつとめたのは、コフィー氏のパートナー、ティムさんの友人なんだそうです。

ニュージーランドは条件付きで代理出産が認められている国でもあります。

・政府機関(ECART)が定める様々な基準を満たすこと

・適切なカウンセリングを受けること

これらの条件をクリアして承認を得られたら代理出産申請が可能になります。

日本では法的に代理出産は禁止されてはいないものの、日本産婦人科学会が代理出産を認めていないので実質的に禁止状態です。

そのため、代理出産を希望する人は海外で行うしかなく、例えば、丸岡いずみ夫妻の第一子はロシアで誕生しました。

(出所 Abema Times)

倫理的な問題は賛否両論あるので一概には言えませんが、日本でも議論する余地くらいはあっても良いように思います。

まとめ

ニュージーランドの国会で議長が赤ちゃんをあやすニュースが世界を駆けめぐりました。

ただ、この微笑ましいニュースは、

・男性の育休取得

・同性婚

・代理出産

などが裏側にあることで成り立っています。

日本とニュージーランドは海に隔てられた島国という共通点がある一方、多様な考え方を受け入れるという点で大きな隔たりがあるように思います。

現在僕が住んでいるのはアジア系移民の割合が低い街です。

マイノリティでも差別を受けたりすることもなく快適に暮らせているのは、この国の持つ寛容さのおかげだと考えています。

今回のニュースで改めてニュージーランドの『懐の深さ』に気がつかされました。

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