現代人こそ森林浴が必要?森の空気がもたらす驚きの健康効果!

森林浴をすると清々しく感じる理由

9月になり、ニュージーランドは春めいてきました。

樹々の緑も青々と茂り、その中をのんびりと散歩する森林浴はとても気持ちがいいです。

日本人にとっては、森林浴は特に目新しいものではありません。

しかしここ数年、世界では森林浴が「Forest Bathing」として注目されるようになっているのをご存知でしょうか。

森や林の中の空気は、少しひんやりとして清々しく感じます。

なんとなくそう感じていたこの「清々しさ」。実は、すでに科学的に証明されていたのです。

フィトンチッドの殺菌・消臭効果

森の樹木は、有害な細菌や微生物から身を守るため「フィトンチッド」という消臭・殺菌作用のある化学物質を発散してます。

森の中には動物の排泄物や死骸など臭いを放つ堆積物があり、本当であればそれらの臭いが充満していてもおかしくはありません。

ところが、森の中はむしろ爽やかな空気で満たされています。

その理由は、フィトンチッドが空気を浄化し、臭いを消してくれていたからなのです。

この殺菌効果を昔から利用しているのが「お寿司屋さん」です。

寿司ネタが保存されているショーケースにはサワラやヒノキなどの「針葉樹の葉」が入っています。

まな板、飯台、つけ台、テーブルなどにもサワラやヒノキの木が使われ、あがり(緑茶)に入っている「カテキン」はフィトンチッドの一種です。

食べ物に使われているという点では、桜餅や柏餅に巻いてある葉には殺菌・防腐効果があり、建物などでは、ヒバ材で建てられた家にはカビが生えないと言われています。

森林浴によるリラクゼーション効果

森林浴をしていて感じる気持ちの落ち着き、いわゆる「癒し効果」も科学的な裏付けがなされています。

森林浴をするとストレス時に高まる交感神経活動が抑制され、代わりに「副交感神経」が高まります。

すると、精神的にリラックスした状態になり、緊張・うつ・疲労・怒りなどに効果があると言われています。

ストレスホルモンの「コンチゾール」は、不眠や成長ホルモンの乱れ、肥満などの原因につながる恐れがある物質です。

森林浴の後にはこのコンチゾールの体内濃度が低下することがデータで明らかになっています。

さらに、針葉樹(スギ・ヒノキ・マツ)などから出される香り成分「セルドール」には心拍数を安定させる効果があります。

血圧が適度に下がることで、脳内からα波が放出され、心身がリラックスした状態になるのです。

ヒノキには香り成分の精油量が多く、芳香によるリラックス効果があります。ヒノキ風呂に入浴すると極楽気分になれるのは、ちゃんと裏付けがあったんですね。

免疫力を高めて健康な体に

そして森林浴は病気になりにくい体を作る助けにもなります。

森林浴はNH(ナチュラルキラー)細胞を活性化させ、免疫力を高めることがわかってきました。

これにより抗がんタンパク質が増え、ひいては、がん細胞の増殖を抑制することさえあるということです。

これら科学的検証とその効果を改めて知ると、森林浴の健康効果は決して侮れないものに感じます。

まとめ

もともと人間は自然の中で生きていました。

ところが、現代社会では、人々は自然から離れ人工的な物の中で多くの時間を費やすようになっています。

特に若者は自然と触れ合う機会が少なくなっており、ストレスをあまり感じないはずの子供のうつ病が増えているそうです。

ストレスとどう付き合っていくかが問われているのは、もはや大人だけの問題ではなく、世界中で森林浴が注目されている理由がわかる気がします。

自然あふれるこの国には森林浴をするのに最適な場所がいくつもあります。

澄んだ森の空気が美味しいニュージーランドに、ぜひいらっしゃってみてください。

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