昨年の予測は見事的中!2020年に注目すべき5つのNZ株とは

ここ数年、ニュージーランドヘラルド紙が恒例にしている記事があります。

現地の主要な証券ブローカーとウェルスマネジメント企業に聞く、

『今年株価が伸びそうなNZ企業5選』

投資のプロであっても株価予測は当てにはならないのはわかっています。

しかし、『NZ株』は超がつくマイナー投資のため、米国株や日本株のように情報が豊富にありません。

個人的に注目している投資顧問会社、クレイグインベストメントパートナーズ(以下CIP︎)の予測をチェックしてみました。

2019年の予測とその結果は?

昨年、株価が伸びるとCIP︎が予測したのは以下の5社。

仮にその予測通りに投資していれば、結果は素晴らしいものとなりました。

企業名ティッカー株価上昇率
A2 Milk(酪農)ATM+42.7%
EBOS Group(ヘルスケア)EBO+14.9%
Fisher & Paykel Healthcare(ヘルスエア)FPH+84.9%
Mainfreight(運輸)MFT+41.3%
Meridian Energy(電力)MEL+54.8%
平均株価上昇率+47.7%

株価上昇率は5社平均で47.7%

同時期のNZX50の上昇率(31.6%)と比較しても非常に高い伸び率だということがわかります。

投資金額別に見ると、投資によるリターンをより実感できます。

投資リターン($)投資リターン(円)
1万ドル→$1477072万円→106万円
3万ドル→$44310216万円→319万円
5万ドル→$73850360万円→532万円
7万ドル→$103390504万円→744万円
10万ドル→$147700720万円→1063万円

※日本円換算:NZ$1=72円で計算

CIPが予測する2020年に伸びる5社は?

2019年は株式市場が好調だったこともあり、株価を大きく伸ばす企業が多くありました。

今年はそこまで順調に行かないだろうと予測する専門家が少なくありません。

昨年の好結果を受け、CIPは2020年をどう予測しているのでしょうか。

チョイスしたのは以下の5社です。

企業名ティッカー
A2 Milk(酪農) ATM
EBOS Group(ヘルスケア)EBO
Freightways(運輸)FRE
Mainfreight(運輸)MFT
Meridian Energy(電力)MEL

Freightways(FRE)以外の4社は昨年と同じという結果になりました。

CIPは以下を重視し、長期的スタンスで投資先を決定します。

・企業の競争優位性

・価格決定力

・今後の成長力

これらの条件をクリアした最高のビジネスを選抜しているため、短期で投資先企業に大きな変化が生まれないのは当然なのかもしれません。

選ばれたトップオブトップ、5社はどんな会社?

優良企業とはいえ、ニュージーランド以外の国では全く無名といっていい5社。

一体どんな会社で強みはどこにあるのでしょうか。

①The A2 Milk Company(ATM)

世界一の酪農品輸出国、ニュージーランドの乳業企業といえばフォンテラが有名ですが、投資先として魅力的なのは断然、A2 Milkと言えます。

過去3年、株価は年84.8%、過去10年でも年64.8%

創業20年と歴史の浅い会社でありながら、驚異的な株価上昇率で株主の期待に応えてきました。

ブランド化された商標や特許などの知的財産を持ち、利益率が非常に高いことがA2 Milkの特徴として挙げられます。

多額の利益が出ても株主配当は出さないため豊富な現金が手元にあり、成長を持続するための投資資金として使うことが可能です。

中国市場に頼っている点がリスクですが、今後もさらなる成長が見込まれます。

②EBOS Group(EBO)

長期的に安定したリターンをもたらすヘルスケアは、長期投資を掲げるCIPが好んで投資するセクターです。

EBOSは医薬品の卸売・販売分野でオセアニア地域の最大手企業

マーケットとする地域の人口増加や高齢化の進展とともに業績が伸びています。

健全な経営と着実な企業買収によって規模を拡大して他社を圧倒。

A2 Milkのような爆発的な成長は見込めませんが、安定した成長が期待できます。

③Freightways(FRE)

現地に住んでいてもこの企業の名前を知らない人は多いと思います。

ただ、Freightwaysが持っているブランド名はよく見かけるので、『あの会社がそうなんだ』と感じるはずです。

<Freightwaysのブランド一例>

New Zealand Couriers, Post Haste Couriers, Data Print, DX Mail, SUB60 etc

国内の小口物流を支える運輸会社で、ライバルの追随を許さない強力なフランチャイズネットワークを作り上げています。

また、物流システムが顧客のサプライチェーンに組み込まれているので、長期的に収益を上げられるメリットがあります。

ニュージーランドでは人口増や経済成長が続くことが見込まれ、インターネットコマースも他国同様伸びており、物流ニーズは拡大し続けています。

内需に頼ったビジネスのため、国内経済が低迷した時にはリスクとなりますが、長期的には成長が見込める企業です。

④Mainfreight(MFT)

ニュージーランドで運転される人なら、貨物部分に大きく『Mainfreight』と書かれてある青いトラックとすれ違ったことがあるでしょう。

物流部門で圧倒的なシェアを国内で確立していますが、

MainFreightの収益は3/4が海外事業から生み出されたもの

NZの経済規模は日本やアメリカなどに比べると非常に小さいので、海外で稼げるという強みは今後の成長に期待が持てます。

配当利回りは決して高くありませんが、その分、株主は文句が言えないほど株価の上昇で報われてきました。

NZを代表する優良企業であり、ポートフォリオには入れておきたい銘柄の1つです。

⑤Meridian Energy(MEL)

環境問題に対する意識がとても高いニュージーランド。

政府は2035年までに再生可能エネルギーによる発電を100%にする目標を定めています。

国営企業であったMeridian Energyは2013年に部分的に民営化されましたが、現在も株式の51%は政府が保有している半国営企業です。

100%再生可能エネルギーで発電することを約束しているNZ唯一の電力会社

としても知られています。

国策に則った活動を行う企業には順風が吹くことが多く、また将来的な電力需要が大幅に増えていくことが予測されていることから今後の成長が期待できます。

Meridianは配当利回りが高いなど、株主還元にも積極的で投資家には人気がある銘柄です。

まとめ

昨年のニュージーランド株は大きなリターンを叩き出しましたが、今年も同じようになるとは限りません。

また、今年は世界経済の主役であるアメリカで大統領選挙があり、ニュージーランドでも総選挙が予定されています。

政治による経済への影響は大きく、選挙結果によっては株価は大きな変動に見舞われるかもしれません。

CIPはそうした状況を踏まえ、保守的かつ長期的なスタンスで投資に向き合うことを提案しています。

実際、CIPが選んだ2020年の5社は、

奇をてらっていない『王道の優良銘柄』

1年後に5社の株価が予測通りに上がっていなくても、数年後には大きく成長している可能性は十分あります。

株価は上がり下がりを繰り返すのが常です。

長期投資家がやるべきことは淡々と優良株を買って、

『買った株のことは忘れろ』

という投資の格言に従うのみ。

何についてもいえることですが、物事の本質は常にシンプルです。

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