もう老後は国に頼れない!自分年金づくりには米国インデックス投資が最適

『若い世代は年金をもらえなんだよね』

もしかして、あなたはそう思ってます?

日本の年金制度は賦課(ふか)方式といい、現役世代が払っている保険料が受給世代にスライド支給されるという仕組みです。

より分かりやすく言うと、年金保険料を払う人がいなくならない限り、年金財源が枯渇することはありません。

年金は確実にもらえる、しかし確実に減らされる

日本の年金システムが「賦課方式」なのは基礎的な知識ですが、自分が積立てた分を年金としてもらえる「積立方式」と考えている人が少なくありません。

厚生労働省のホームページでは、誰でも読めるようにマンガで解説していますので、知らなかった人は一読されることをおすすめします。

厚生労働省HP いっしょに検証!公的年金

『なんだぁ、年金はちゃんともらえるんだ。よかったぁ』

確かに、もらえることはもらえるでしょう。

しかし、現在の水準より大幅に減額されることは確実です。

統計によると日本の人口はこれから急速に減っていきますが、反面、高齢者割合は2045年頃までは上がり続けます。

2065年になると、65歳以上の 数は減るものの、その割合は大幅には下がりません。

なぜなら医療の進歩等によって、平均寿命が今よりさらに伸びるからです。

【日本人の平均寿命と将来推計】

(出典:内閣府 平成30年版高齢社会白書)

現役世代1人で高齢者1人を支えるスーパー高齢社会

現在25歳の人が65歳以上になるのが2065年。

その時の、高齢者世代と現役世代の人口バランスは以下のようになります。

高齢者世代(3381万人): 現役世代(4529万人)=1:1.3

【高齢化の推移と将来推計】

(出典:内閣府 平成30年版高齢社会白書)

現役世代1.3人で高齢者1人を支えることになるのですが、この計算には注意が必要です。

というのは、現役世代を”15歳”から64歳までとしているから。

一般的に社会に出るのは高校や大学・専門学校卒業後からで、中学卒業年齢で働き始める人はそれほど多くありません。

仮に現役世代を20歳からで計算すると、高齢者を支える現役一人当たりの負担はさらに重くなるのです。

「収入<支出」が続く日本の財政状態

国民所得が上がっていれば、社会保障費をまかなうこともできるかもしれません。

ところが、過去の国民所得をチェックしてみると悲しいほど変化がないのです。

上表の通り、国民所得は2005年と2016年の約10年間でほとんど変わっていないことに驚かされます。

ただ実はもっと前、1990年ごろから国民所得は、それほど増えていないのです。

一方、社会保障費は右肩上がりを続け、その勢いが衰える気配はありません。。。

2016年の社会保障費は118兆円で、1970年比で約34倍、国民所得の上昇が止まった1990年比でも約2.5倍にふくれあがっています。

家計にたとえれば、給料が変わらないまま支出がずっと増え続けている状態で、足りない分は借金でまかなっているのです。

年金問題は先延ばし作戦しか手がない

現在の年金支給が持続不可能なのは政府も承知しています。

しかし、根本的な解決策はなくすでに手遅れ状態なのです。

できることといえば、年金受給年齢を引き上げることや、年金運用を利回りの高いものに切り替えるなど、小手先の対応だけ。

厚生労働省HP いっしょに検証!公的年金

少子高齢化が始まったのは約40年前のことで、少なくとも30年前にはこうなることはわかってたはずです。

厚生労働省のマンガでは、『国は100年先まで見通している』と解説してますが、これまで具体的な対策をしてこなかったでわけですから、これからも期待すべきではありません。

前述の通り日本の年金は賦課方式です。

年金制度は現役世代の負担によって成り立っているのに、2020年以降、保険料を納めてくれる現役世代の人口は減り続けます。

また、現役世代の年金保険料負担の増大に歯止めをかける法律(負担額の上限設定)を作りました。

今後、保険料収入が減り続けることは確実で、高齢者の受給年齢や年金支給額に影響がでることは間違いありません。

現在20代や30代の若者が年金を受給できるのは70代以降、しかも受給額は現在の半分程度と想定しておくべきでしょう。

老後を自分で保障するにはどうすれば良いのか

『それじゃぁ、なんだか割りに合わないよね』

確かに、年金に関しては納めた分を受け取ることはできないでしょう。

なんども言いますが、仕組み上そうなっているので仕方ありません。

若い世代は年金は自分で作る必要があり、政府もNISA(小規模投資非課税制度)や副業・兼業促進などで、収入を増やすことや投資による資産運用を奨励しています。

以前、20代のAさんと話した時、『投資に興味があるけど何から始めればいいのか全くわからない』と言っていました。

確かに、投資をしろといっても学校で習ったわけでもなく、本で勉強するにもどれを選んだらいいのかわからないと思います。

僕自身も全く同じでした。一口に投資といっても、色々な種類があるからです。

【一般的に「投資」と呼ばれるもの】
株式投資
投資信託/ETF/REIT
債権(国債・社債等)
不動産投資
iDeCo(個人型確定拠出年金)
FX(外国為替証拠金取引)
貴金属
仮想通貨

これ以外にも最近では投資型クラウドファンディングなどもあったりと、何をどう選べば良いのでしょうか。

仮に投資対象を選ぶことができたとして、その後どうやって投資するのか。。。

米国インデックスファンドETFを買うべき理由

投資の初心者であれば、できるだけリスクを抑えられて、ひんぱんに売買する必要がないものを選んだ方が良いです。

いわゆる、買ったあとはほったらかしにできる投資対象で、かつ値上がりが期待できる(年金がわりになりそうな)もの。

そういう意味では、長期で保有しても維持コストが低く、将来的な伸び代がある米国のETF(上場投資信託)に投資するのが最適です。

ETF投資は株式投資の一種で、株価変動によって含み損を抱えるリスクもありますが、長期的に高いリターンを出しているものがあります。

また、1つのETFを買うだけで、非常に多くの銘柄に投資するのと同じ効果を得られ、リスクを分散できます。

日本の株や投資信託に投資した方がなんとなく安心と感じるかもしれませんが、日本経済は成熟しきっていて、全体的な株価の上昇見込みはそれほど高くありません。

そして何より、日銀が大量に日本の株式を買い続けていることが大きな懸念材料です。

金融緩和による日銀の資産買い付けもいつかは終わります。

そうなると株価維持の底が抜けて大きく下落する可能性があるのです。

投資信託にしても日本で販売されているものは維持コストが非常に高く、受け取れるはずのリターンを削られてしまいます。

投資のスーパースターがすすめるETFとは

何かを学ぶときに最も効率の良い学び方は何でしょうか?

それは、上手な人の真似をすることです。

「学ぶ」と「真似る」は同じ語源で、子供が言葉を覚えるときも親の真似をして習得します。

投資が上手な人といえばたくさんいますが、米国株投資で最も有名なのはウォーレン・バフェットではないでしょうか。

そのバフェットが一般の投資家に勧めているのが、S&P500インデックスファンド(VOO)です。

(画像:Googleファイナンス)

アメリカ経済の成長とともに基準価格が伸び続けるETFで、株式投資のプロでも太刀打ちできないリターンを生み出しています。

ただし、投資において絶対儲かるということはありません。

このETF(VOO)にしても含み損を抱えることはあるでしょう。

米国株は長期的に上がり続けていましたが、最近はアメリカの景気が減速していることを示す指標もチラホラ出始めています。

将来的に株価の調整は必ず起こるので、株価(または基準価格)が下落することは想定しておかなければなりません。

投資資金は損失を抱えても気にならないくらいの金額にすることと、分割して投資することが大切です。

米国ETFはどこの証券会社で買えるの?

S&P500インデックスファンド(VOO)に投資する場合、まず必要となるのは証券口座です。

日本の証券会社であれば、米国株を扱う大手3社、マネックス証券・SBI証券・楽天証券で口座開設すれば米国ETFを買うことができます。

また、最近日本でもサービスを開始したサクソバンク証券は、手数料や取扱銘柄数などの点で上の3社を上回っています。

(出典:サクソバンク証券HP)

証券会社にはそれぞれの特徴がありますので、各社のサービスを比較しても良いでしょう。

また、目的に応じて複数の証券口座を持っても良いかもしれません。僕自身も日本の証券口座は2つ持っています。

インデックス投資を始める上でのオススメ本

日本の証券会社で買えるアメリカのETFは、VOO以外にもたくさんあります。

それぞれ、投資対象や過去の投資リターン、配当利回りなどは異なるので、ちょっと迷うかもしれません。

実際に投資する前にまずは勉強してみようかな、と思った時にオススメなのが以下の本です。

お金は寝かせて増やしなさい 水瀬ケンイチ著

水瀬氏は、梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー(インデックス投資実践記)という有名な投資ブログを運営さてれいる投資家さんです。

ETFを買うインデックス投資の有効性や、実際に始めるための手順なども書かれていて、投資初心者にとっても参考になる内容です。

まとめ

投資では勝つ(儲ける)ことを求めてしまいがちですが、実は負けない(損をしない)ことの方が大事で、これは天才投資家のバフェットから教わったことです。

では負けにくい投資とはどういう投資なのか。

キーワードは「分散・積立・長期」です。

インデックス投資は投資対象が『分散』されていて、銘柄を自分で選ぶ手間がないので定期的な『積立』投資も簡単です。

投資期間は『長期』になるほど、負けにくくなる特徴があり、その点、維持コストが安いアメリカのETFは長期投資に適しています。

投資に不慣れであっても、若い世代には「時間」という武器があります。

インデックス投資は、老後を国に頼れない世代にとって自分年金を作る最適な方法なのです。

インデックス投資は勝者のゲーム──株式市場から確実な利益を得る常識的方法 (ジョン・C・ボーグル著)

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする