ニュージーランドの金利が日本の300倍でも銀行以外で運用すべき理由

預金するだけではお金は増えない!?

ニュージーランドの銀行金利は日本と比較するとかなり高く感じます。

例えば、ニュージーランド最大手銀行のANZに1万ドルを一年定期で預金すると金利は3.40%です(2018年10月現在)。

それに対して日本の三菱UFJ銀行のスーパー定期は300万円以上預けても金利はたったの0.01%という低さ。

画像:三菱UFJ銀行ホームページから抜粋

両者の金利差は単純計算で340倍もあるので、ANZに定期預金しておくだけで、つい満足してしまいそうになります。

しかし、ニュージーランドでは、銀行金利が高くてもインフレ(物価上昇)していますので、お金は思ったほど増えないというのが現実です。

アメリカの著名投資家、ウォーレン・バフェット氏も、現金は最悪の投資先であると述べています。

ニュージーランドをはじめ、インフレが続く国で現金を長期的に保有すればゆっくり目減りしていくだけで、将来的に価値が大きく上がることはありません。

ニュージーランドでの最適なお金の運用方法

それでは貯めたお金はどうすれば良いのでしょうか。

銀行に預金するのではなく、お金を価値が上がる資産に変えておくことが最も効果的な方法です。

では価値が上がる資産とは具体的に何を指すのでしょうか。

ニュージーランドの場合は、まず最初に思いつくのは不動産だと思います。

NZの不動産価格は歴史的に上昇を続けており、今後も人口増が続くことが見込まれるため多少の変動はあっても上昇トレンドは続く可能性が高いと考えられています。

ニュースサイトStuffでは、出生率や移民の数など不確定要素を加味して、3パターンで20年後のNZ総人口シナリオをグラフにしています。

下のグラフで最もありえそうなのが真ん中の折れ線グラフで、2038年の総人口はは今より70万人ほど増えて550万人に達するとのこと。

データ元:ニュースサイトStuff

人口増によって住宅需要も増えますが、供給面の住宅建設は簡単には進まないため不動産価格は下がるどころか今後も上がり続けることになります。

住宅価格が高くなると頭金を用意するのに時間がかかるようになり、その間に価格がさらに上昇するというジレンマに陥ります。

また、頭金が用意できても多額の借金をして住宅を購入すると、ローン金利が高いニュージーランドでは返済に苦労することは想像に難くありません。

NZ政府が進めている住宅対策も家が手に入りやすくなるのはごく一部の人々で、その他大多数の国民にとっては家を購入するのは依然、高嶺の花といった状況です。

不動産を買えない場合はどうすればいいの

不動産を手に入れるのが難しいとなれば、他の選択肢を考えざるをえません。

中にはFX(外国為替証拠金取引)や仮想通貨などに投資して一攫千金を夢見る人もいると思います。

FXは元手よりも大きなお金を動かす信用取引ですので、為替の激しい値動きに晒されたりすれば、一瞬で手元資金を失ってしまいます。

一方、ビットコインをはじめとした仮想通貨については、どれだけの人がその実態を理解しているのか甚だ疑問です。

自分がよく理解もしていないものを売買するのは投資ではなく投機としか言いようがありません。

短期間で億万長者になった人がいる一方で、仮想通貨で資産の大半を失ってしまった人も無数にいる現実がああります。

それでも仮想通貨を買いたければ、価値が暴落しても痛手にならないと思える額だけ買うのも手でしょう。

私の場合は、仮想通貨は投資するものではなく、通貨なので「使うもの」と考えていますので投資目的で買うことはありません。

誰もが資産形成できる投資先

こうなると、不動産以外で有望な投資先として残っているのは株式だけということになります。

投資をしたことがない人からすると、株式投資は敷居が高いと感じるかもしれませんが、決してそんなことはありません。

投資先となる株式を発行している企業は普段、自分がよく買っているファッションブランドの会社だったり、日本と往復する際に利用している航空会社だったりします。

売買取引もオンラインで簡単にできるので、パソコンやスマホがあれば誰でも始められます。

株式投資の始め方

では、株式投資はどのように始めれば良いのでしょうか。

まず、最初にすることは株を取引するための証券口座を開くことが第一歩です。

以下は、ニュージーランドの証券取引仲介業者です。

画像:NZXホームページより抜粋

この中から証券会社をどう選ぶのかは、個人のニーズによって異なります。

私の場合は、(少額取引の)手数料が安いことやオンラインで取引できる会社が良かったので、ASBを選びました。

ちなみにオンライン取引ができるのは、ASB以外にANZがあり、両者の大きな違いは取引手数料です。

ASBANZ
NZ株式取引額手数料NZ株式取引額手数料
NZ$1,000以下NZ$15
NZ$1,001〜$10,000NZ$30NZ$15,000以下NZ$29.90
NZ$10,001〜0.3%NZ$15,001以上0.2%

投資経験が浅いうちは少額取引で慣れた方がベターなので、そうなるとASBの方が手数料が安くておすすめです。

初心者は投資に慣れることが大切

投資に慣れると書きましたが、投資の世界に足を踏み入れたら誰もが必ず経験するのが元本割です。

投資した金額よりも価値が下がってしまうことは度々あり、それに対する免疫力をつけなくてはなりません。

株式投資をしていない人でも、キウイセーバーをされている方なら積立額の変動は経験済みのはずです。

私も先月からキウイセーバーを開始し、前回積み立てた$100は今日時点で$97.24と元本割れしています。

キウイセーバーは将来の保障に役立つだけではなく、投資に慣れる上でもとてもよい制度だと思っています。

というのも年間$1,043以上積み立てれば、政府が毎年$521を追加で積み立ててくれ、会社に勤務されている方なら積立額はさらに増えます。

前述の通り、私のキウイセーバーは現時点では元本割れしているように見えます。

しかし実際は、政府の追加積立が見込めるため、キウイセーバーの投資先ファンドの価格が半値以下になるような事態にならない限り元本割れはしません。

リーマンショック級の株価暴落はそう頻繁に起こるものではありませんし、仮に起こったとしてもいずれ値を戻すことは歴史が証明しています。

一時的でもお金が減るのは嫌という人もいますが、そういう人にとって、ほぼリスクゼロで投資経験を積めるキウイセーバーは大変優れた制度です。

株式投資に潜む本当のリスク

キウイセーバーはリスクがほとんどない、と書きました。

しかし、一般的な株式投資には当然ながらリスクがついて回ります。

ではリスクとはいったい何をいうのでしょうか。

まず思いつくのは、投資先の業績悪化や不景気などによる株価の下落だと思います。

買った時よりも株価が大幅に下落してしまった、ということは私も経験があります。

その時は、保有株を売りたい衝動にかられ、感情に任せて売却してしまいました。

しかし、手放した途端、株価が上がり始め現在は買った価格の倍以上になっています。

保有し続けていればその間、配当金も定期的に入ってきていたはずなので、売却による損失はさらに大きく感じました。

本当のリスクとは、短期的な視点でしか判断できず、価値がある株を簡単に手放してしまうことなのだと実感しました。

なお、株価の変動が気になる場合は、一般的に個別株よりも価格変動幅が小さい分散型ファンド(例:NZ50)などに投資する方法もあります。

株式投資で成功するためには

株式投資でそれなりのリターンを得るには長期的視点が必要です。

では、長期保有に値する株かどうかを判断するためにはどうすれば良いのでしょうか。

まず、投資を検討している企業が販売している物やサービスが十年先もあると思えるかイメージしてみること。

例えば、十年後は電気自動車が普及していると考えれば、ガソリンスタンドを多く持つ企業には投資はしないはずです。

一方、電気を作る電力会社は十年後も存続しているだけではなく、社会の中で重要な存在になっているので投資先として検討する価値がある、となる訳です。

まとめ

定期預金の金利が高いと言われるニュージーランドでも、現金をそのまま保有していては価値は増えていきません。

お金を働かせるためには価値を生み出す資産を買っておくことが必要で、その有力候補が不動産や株式になります。

不動産は高額なため頭金を用意するだけでも大変で、誰でも買えるわけではありません。

一方、株式投資は$1,000くらいから始められる(※もっと少額からできますが手数料割合が高くなるのでおすすめしません)のでより手軽です。

株式投資で資産を築くために必要なことは長期保有すること。

そして、株を購入する際は短期的な業績よりも十年後も投資先が重要な役割を果たしているかイメージできることが大切です。

価値が増える投資先にお金を置いておくだけで、資産は十分に増やすことができます。

低賃金で長年働いていたあるアメリカ人男性が亡くなった時、税務署が調べた彼の資産は10億円を超えていた、という実話があります。

彼が持っていたのはお金ではなく優良企業の株式だったとのこと。

誰でも資産形成が可能なことをこの事例が物語っています。

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