【NZ版】人気の不動産投資よりも地味な株式投資を推したい体験理由

ニュージーランドで長年続く「不動産神話」

ニュージーランドで最もポピュラーな資産運用法といえば、何と言っても不動産投資です。

不動産価値が年々下がり続ける(上がるものも一部あるようですが)日本の不動産とは違い、NZの住宅価格は、多少のアップダウンはあれど、右肩上がりを続けています。

オークランドの場合は、2012年頃から数年間は特に不動産上昇率が非常に高かったため、不動産価値が一気に倍になったロケーションも現れました。

その勢いは全国にも波及し、オークランドに負けず劣らずの不動産上昇率を示した地方都市もあります。

僕が住む街でも数年前に比べ10万ドル以上価格が上がっている物件は珍しくありません。

長期保有していれば、購入時より高い値段で売却できることが多く、「不動産を所有していただけでいつの間にかミリオネアになっていた」という人も確かにいます。

不動産投資をすると支出ばかりが増える!?

ニュージーランドの各自治体は日本の固定資産税に相当する「レイツ」を算出するため、推定不動産価値をCV(キャピタルバリューの略語)として公表しています。

CVは4年に一度、見直しが行われ、4年前と現在との比較で不動産価値の上昇分をおおよそ確認できます。

しかし、不動産価値がどれだけ上がっても売却しなければ実入りはありませんので、経済的なゆとりはあまり実感できません。

不動産価値が上がることは、レイツ(税金)も上がる、つまり、支出が増えることを意味します。

「でも家賃収入が定期的に入ってくるでしょ」

確かに家賃収入はありますが、ローン返済(金利4%〜5%)や保険料などの支払いも毎月あります。

さらに3ヶ月に一度、レイツの支払いと不定期で発生する修繕費などの支出があるので、手元にお金はさほど残らないのが現実です。

また最近は、政府が借り手寄りの法律ばかり作るので、賃貸物件の大家は新たな設備投資が必要になり、支出がなかなか減りません。

経済的なゆとりを実感するために必要なのは

不動産は長期間保有することで、大きな収益を見込める可能性があることに異論はありません。

しかし、ニュージーランドのローンは高金利。借入をした上で不動産投資をする場合、投資期間の収支はトントンで行ければ上出来です。

売却するまで大した収入が得られず、突発的な修繕費用などが発生する不動産を持ち続けるには、それなりの資金力と忍耐力が必要になります。

ロバート・キヨサキのベストセラー「金持ち父さん、貧乏父さん」を読んで不動産投資を始める人は多いと思います。

僕もその一人で、実践してみて感じたのは、経済的に豊かになるために必ずしも不動産を買う必要はない、ということです。

よりわかりやすく言えば、「現金収入を効率的に生み出す資産」を持つことが、経済的なゆとりをもたらすと考えています。

着実な配当収入が見込める株式投資へシフト

不動産投資には明らかに向き不向きがあり、万人向けの資産運用方法ではありません。

またローンを払い終えない限り、大した現金収入は期待できないのが辛いところです。

一方、株式投資は、不動産のレイツのように、配当金に税金がかかるものの、ローン返済や保険料、修繕費用などの支出がありません。

また投資先の業績次第では増配(配当金が増額される)となる場合もあるなど、収入面での魅力があります。

ニュージーランドの株式市場は非常に小さなマーケットですが、高配当の(年5%を超えるものも多い)株式が多いのが特徴です。

財務基盤とビジネスモデルがしっかりした企業の株式を選べば、定期的に配当収入を得られますし、また将来的に株価が上昇すれば売却益を得ることも可能です。

ニュージーランド経済は、酪農に依存している部分が大きい点が懸念されますが、人口増が続き、政治も比較的安定していることから長期的見通しは明るいと考えています。

誰でも簡単に参加できる株式投資

不動産の場合、銀行、弁護士、不動産会社などと密に連絡を取り合いながら取引を行います。

一方、株式投資は、証券口座を開設してしまえば、自分一人でオンライン取引が可能です。

また購入後にテナントの管理や修繕などが発生する不動産に対し、長期投資スタイルの株式投資は配当金を受け取りながら追加投資していくだけ。

当然、株式投資をするにおいては事前に勉強が必要です。

ただこれも、少額を投資して学びながら覚える方法もありますし、個別株を選ぶのが難しいのであれば、インデックスのような分散投資をしてリスクを抑えることもできます。

まとめ

米国が牽引している世界経済は、近い将来大きな過渡期を迎え、株価も大きく下げる場面が出てくると考えられます。

しかし、そうしたタイミングはある意味バーゲンセール期間を意味し、株式投資を始めるのであれは絶好の機会となります。

最近、僕の周りには株式投資に興味を持つ人がチラホラ増え始めました。いずれも30代前半の若い人たちです。

投資は長期スタイルでのぞむと、資産をより大きくできる可能性が高くなる傾向があります。

若い世代が優良株を安値で買って保有し続け、収入を再投資を続けていけばミリオネアの壁なんかは軽々と超えていくことでしょう。

株式VS不動産 投資するならどっち? (栫井駿介・沢 孝史他著)

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