減収減益続出の決算!コロナ禍が続く中でNZ株に投資をするべきか

決算発表シーズン到来!株価は?

(Otago Daily Times/2020年8月27日)

多くのニュージーランド企業が決算発表を行う8月。

今年は第4四半期(4月〜6月)に新型コロナの影響が出た事で、減収または減益となる企業が数多く出ました。

一方、決算発表後の株価については、収益が前年割れとなっても上昇していく銘柄が目立っています。

以下は決算発表の前日・当日・月末時点の株価を表にしたものです。

種別発表日Code企業名前期比前日当日8/28時点
期末8/10CENContact Energy減収
減益
$6.10$6.22(+1.9%)$6.25(+2.4%)
期末8/10VHPVital Healthcare増収
減益
$2.63$2.625(-0.2%)$2.92(+11%)
中間8/13NZXNZX$1.53$1.57(+2.6%)$1.64(+7.1%)
期末8/13PCTPrecinct Properties増収
減益
$1.655$1.70(+2.7%)$1.695(+2.4%)
期末8/17SUMSummerset増収
減益
$7.37$7.77(+5.4%)$8.65(+17.3%)
期末8/17NZRThe NZ Refining減収
減益
$0.67$0.67(0%)$0.66(-1.5%)
期末8/18MCYMercury Energy減収
減益
$4.88$5.01(+2.6%)$5.41(+10.8%)
期末8/19FBUFletcher Building減収
減益
$3.42$3.40(-0.6%)$3.53(+3.2%)
期末8/19MHJMichael Hill減収
減益
$0.355$0.34(-4.2%)$0.375(+5.6%)
期末8/19ATMThe A2 Milk増収
増益
$21.50$20.35(-5.3%)$19.30(-10.2%)
期末8/20GNEGenesis Energy減収
減益
$2.82$2.87(+1.8%)$2.98(+5.6%)
期末8/20AIAAuckland Airport減収
減益
$6.39$6.45(+0.9%)$6.69(+4.7%)
期末8/20EBOEbos増収
増益
$21.90$22.10(+0.9%)$23.10(+5.4%)
期末8/21SKLSkellerup増収
増益
$2.49$2.65(+6.4%)$2.74(+10.0%)
期末8/24CNUChorus減収
減益
$8.01$8.20(+2.3%)$8.41(+4.9%)
期末8/24FREFreightways増収
減益
$7.03$7.10(+0.9%)$7.45(+5.6%)
期末8/24CVTComvita増収
増益
$3.14$3.39(+7.9%)$3.27(+4.1%)
期末8/25MGL*Mercer*増収
増益
$0.265$0.32(+20.7%)$0.37(+39.6%)
中間8/25NZMNZME$0.29$0.42(+44.8%)$0.39(+34.4%)
期末8/26MELMeridian Energy減収
減益
$5.12$5.20(+1.5%)$5.32(+3.9%)
期末8/26METMetlifecare増収
減益
$5.93$5.92(-0.1%)$5.94(+0.1%)
期末8/26SPKSpark増収
増益
$5.03$4.85(-3.5%)$4.86(-3.3%)
中間8/26SCLScales$4.95$4.88(-1.4%)$4.99(+0.8%)
期末8/27AIRAir NZ減収
減益
$1.41$1.415(+0.3%)$1.38(-2.1%)
期末8/27NZKNZ Kingsalmon減収
増益
$1.79$1.81(+1.1%)$1.76(-1.6%)
期末8/27VCTVector減収
増益
$4.24$4.26(+0.4%)$4.44(+4.7%)
期末8/27JLGJust Life増収
増益
$0.52$0.61(+17.3%)$0.84(+61.5%)
期末8/27TLLTIL Logistics減収
減益
$0.71$0.69(-2.8%)$0.68(-4.2%)
中間8/27VGLVista$1.35$1.61(+19.2%)$1.75(+29.6%)
期末8/28POTPort of Tauranga減収
減益
$7.57$7.45(-1.5%)
期末8/28MMHMarsden Maritime増収
減益
$5.79$5.79(0%)
期末8/28STUSteel and Tube減収
減益
$0.58$0.58(0%)
期末8/28DGLDelegats増収
増益
$13.20$13.53(+2.5%)
中間8/28CBDCannasouth$1.21$0.76(-37.1%)

*Mercer Group(MGL)は現在、MHM Automation(MHM)に名称変更されています。

株価はまだ上がる?それとも…

S&P/NZX50を確認してみると、3月の大底から8月末までに約40%上昇し、暴落前の値をほぼ回復しています。

(S&P NZX50/Trading View)

実体経済がまだ元の状態に回復していない中でも、株価は過去最高値を更新する勢いです。

果たして、株価はこのまま上がり続けるのでしょうか。

9月以降の大きなイベントといえば、10月にNZ総選挙、11月には米国大統領選挙などが予定されています。

(BBC News/2020年9月1日)

株式相場は不安定な動きになる可能性も考えられますが、一方で世界的な低金利状態はしばらく続くという安心材料もあります。

NZの政策金利も、もう一段の引き下げが既定路線で、来年中のマイナス金利導入さえ噂されている状況です。

そのため、株式相場に一時的な調整があったとしても、低金利に支えられた株価の上昇局面は今後も続くというのが大方の見方となっています。

減り続ける銀行の預金利息

一方、低金利政策は銀行預金に直接的な影響を与え、預金利息は減少傾向です。

利息がほとんどつかない日本と似た状況が、ニュージーランドでも起こり始めていると言えるでしょう。

定期預金(1年満期)の金利を確認してみると、2019年7月ごろまでは年率3%を超えていました。

しかし、現在(2020年8月)は、その半分以下の水準まで落ち込んでいます。

(1年定期金利/interest.co.nz)

今後、銀行預金の金利はゼロ方向へ、さらに低下していくものと思われます。

預金から資産への動きが加速

株高や低金利についてはこれまでも書いてきましたが、新型コロナによってこの傾向は一気に加速しています。

世界中で経済活動が制限される今の状態は2021年以降も続く可能性が高く、その結果、失業率は高止まりすることになるでしょう。

前代未聞の状況に対応するため、各国は低金利というアクセルをめいいっぱい踏みこんで景気を下支えしようとしています。

過度に供給されているお金の価値は下がり、より高い利回りが得られる株式などへお金の流れが加速。

手軽に株式投資ができるツールが増えたこともあり、アメリカをはじめとして、世界中で個人投資家ブームが起きています。

(ウォールストリートジャーナル/2020年9月1日)

誰にとっても身近になった株式投資は、一過性の流行で終わるものはなく、新たな常識になりつつあるようです。

低金利の長期化と市場参加者の大量流入という2つのエンジンを得たことで、株価は今後も伸びていく可能性が高まっています。

まとめ

8月の決算発表は予想通り減収・減益に陥る企業が相次ぐ結果となりました。

しかし、株価は大きく値崩れすることなく、むしろ上昇する傾向が大勢を占めています。

新型コロナが企業収益に与える影響を把握できるようになったことで投資家には安心感が増しており、さらに低金利という追い風が株価を押し上げています。

実体経済が回復していないにもかかわらず、株価が上昇を続けている大きな理由の一つはこの『低金利』です。

低金利は利息が減った銀行預金から、価値が上がりやすい資産(株式など)へのシフトも後押ししています。

金融相場と呼ばれる上昇局面に入ったことで、株式に興味を持ち始める個人投資家も増えているようです。

ニュージーランド株式市場(NZX)は世界的には超マイナーで、興味を持つ人は多くありません。

しかし、不況に強いセクターの銘柄が多く、オーストラリア株式市場の代表指数がコロナ前高値から85%の回復でとどまっている一方で、NZX50は最高値を更新する勢いです。

厳しい決算でも株価を伸ばしているNZ企業には頼もしさも感じます。

これから長く続く低金利は株式資産を伸ばすチャンスとなり、中でもNZXは有望な投資先となり得ます。

一時的な決算の数字に惑わされず、NZ株へ継続的に投資することは資産形成上、有利となるといえそうです。

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