ゼロ金利へ向かうNZ!銀行預金をやめてオセアニア株に投資する理由

ふだん何気に利用している豪州企業

ニュージーランドと密接な関係にあるオーストラリア。

COVID-19の封じ込めに成功した両国の間で、人の行き来を可能にする『トランス・タスマン・トラベルバブル』が検討されています。

(出所 Radio NZ)

オーストラリアとの国境が開けば、お互いの経済にとってプラス要因になることは間違いありません。

普段の生活でオーストラリア企業にはとてもお世話になっています。

<NZでビジネス展開するオーストラリア企業例>

業種企業名
銀行ANZ・ASB・BNZ・Westpac
ホームセンターバニングス
スーパーカウントダウン
ディスカウントストアKマート
旅行代理店フライトセンター
航空会社カンタス航空
保険AMP・nib
家電JB Hi-Fi
家具バービーノーマン
ショッピングモールウェストフィールド
カー用品レプコ

NZに住み始めてから株式投資の対象としてチェックしていたのはNZ企業ばかりでした。

しかし、様々な業種が営業停止になったことで、身の回りにあるお店のありがたさが身に染みて、

経済的なつながりが深いオーストラリアにもっと目を向けるべき

そう考えるようになり、さっそく豪州株にも投資を開始しました。

数が多いオーストラリア株は選ぶのが大変

しかし問題だったのが、オーストラリアの銘柄数がNZとは比べ物にならないくらい多いこと。

そこで投資用のスクリーニングサイトを利用。

(出所 Trading View)

希望の条件を入力して検索すると簡単に候補を絞り込めます。

証券会社はNZ株で利用しているASB証券。

豪州株も取り扱っているので一括で管理できます。

豪州株に投資を始めたのは、実はオーストラリアに興味を持ったからだけではありません。

銀行預金を凍らさないようにするため、良い投資対象を見つけるためでもあります。

お金が凍る?

この表現ではわかりにくいと思いますので以下で解説します。

下がりまくっているNZの銀行金利

以前このブログで書いた『銀行預金をしていてもお金は増えない』という内容の記事。

ニュージーランドの銀行預金は利率が高いように感じます。 日本の利率が極端に低いので、それと比較してしまうからかもしれま...

当時(2019年2月時点)で、銀行の定期金利は3%以上ありました。

現在はどうなっているでしょうか。

NZ最大手のANZ銀行の金利をチェックしてみると、

12ヶ月満期で1.85%

(出所 interest.co.nz)

4年預けたとしても金利が『2%』にも届きません。

日本の銀行金利と比べればまだ高いと感じるかもしれませんが、NZの金利としては、

低金利すぎて預金するのがバカらしい

現在、NZ準備銀行が行なっている大規模な金融緩和は金利を低く抑えつける効果があります。

<金利によるお金の流れ>

低い所(銀行預金)→高い所(金融資産)

この流れにより比較的利回りが高い株式などに資金が集まりやすくなります。

低金利のまま銀行に預けているお金はほとんど増えることはありません。

つまり、

冷凍保存状態と同じこと

一方、株式に回したお金は株高によって元本が増えて、さらに配当という利息をもたらしてくれます。

低金利時代は、お金の置き場所次第で、その差が大きく開く可能性があります。

NZ経済のキーマンが預金者に伝えたいこと

低金利が預金者へ与える影響について、NZ経済の重要人物も指摘しています。

低金利はこれから長く続くことになる

インタビューに対してこう答えたのは、NZ準備銀行のバスカンド副総裁。

銀行預金の金利については、マイナス金利にはならないだろうと前置きした上で、

限りなく『ゼロ』に近づくかもしれない

(出所 interest.co.nz)

預金者は銀行以外での運用を考慮しなくてはならなくなるだろうとも述べています。

『銀行以外』の投資先として考えられる金融資産は以下のようなものです。

・株式(ファンド含)、債権
・キウイセーバー(NZの個人積立年金)
・不動産、貴金属(ゴールドなど)

これから先、NZにも訪れる可能性があるのは日本のような『超低金利』の時代。

バカンド副総裁からのメッセージは聞き流すべきではない、と考えています。

低金利が追い風になる株式投資

実はNZ金利の低下は今に始まったことではありません。

世界金融危機から回復した後も10年近くにわたって、金利の低下トレンドは続いていました。

(出所 interest.co.nz)

そして、2020年にコロナショックが発生。

前述の通り、大規模な金融緩和によって金利は一段と低下しました。

(出所 interest.co.nz)

預金者にとってはダメージとなる一方で、この状況をむしろ喜んでいるのは、

銀行からお金を借りている側

企業は借入れへのハードルが下がり利払いも減るため、収益を上げやすくなります。

COVID-19による経済的な影響はほぼ全ての業種に及んでいますが、

・悪い影響は短期間で終わった
・売上はかなり持ち直している
・逆に業績への追い風になった
・新需要の掘り起しに成功した

少なからずあるこうした企業にとって低金利は『追い風』です。

3月下旬の底値から全体的に株価は回復している一方で、安値のまま放置されている株も中にはあります。

また、今後再び株価が大きく下落する可能性もあり、そうした時は、

お得価格で優良資産を手に入れるチャンス

低金利を嘆くのではなく、むしろ活用するべきだと考えています。

まとめ

コロナ前に保有していたオセアニア株式はNZ株4つのみでしたが、現在は20株(NZ19+豪州1)へ増やしました。

株式に強気だと思うかもしれませんが、株価がすぐに安定するとは考えていません。

むしろ経済の落ち込みによって、一時的に含み損を抱えることも覚悟しています。

ではなぜ今、オセアニア株に投資をしているのか。

その理由としては、

・長期的にはオセアニア経済に明るい見通しがある

・景気にあまり左右されない株式の保有割合が高い

・平均5%近い配当を得ながら経済の回復を待てる

世界金融危機の後、オセアニアの両国は、

【オーストラリア】先進国で唯一、景気後退を逃れる

【ニュージーランド】先進国の中で真っ先に利上げを実施

両国とも景気後退局面への強さを示していました。

COVID-19の封じ込めにも成功しており、両国間の国交を開くことが検討されています。

NZ準備銀行のバスカンド副総裁が述べている通り、

過去最低レベルに低下した金利が上向くには長い時間がかかる

これによって、個人的に銀行利用の目的は『お金の保管と決済』のみとなりました。

過去の金融緩和は米国・日本・欧州どこでも株高の要因となっていることから、

長期的に見てお金の保有方法は預金より株式の方がベター

そう判断して株式にシフトしていますが、この結果がどうなるのか。

コロナ問題が落ち着くであろう来年以降に、はっきりしてくると考えています。

No.1エコノミストが書いた世界一わかりやすい金利の本

景気の良し悪し、モノやサービスの値段、国の予算である財政の状況、企業の業績、個人の投資やローン――。
金利は、経済のすべてを反映し、経済のすべてを動かします。私たちの現在と将来の生活は、金利の動きに左右されるのです。
金利の知識を身につけることは、経済の必須知識を身につけることとも言えます。
金利を知って、個人の損得から日本・世界経済の現状と将来まで読み解きましょう!

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする