堀江貴文のブログでは言えない話

今後の留学トレンドは若年化?本物の英語力を身につける日本の若者たち

タウランガで見かけた日本人留学生

先月、ある日本人(高校生くらい)の女の子をタウランガで見かけました。

ニュージーランドの地方都市では日本人はあまり見かけないので、つい目がいってしまいます。

なぜ、ちょっと見ただけで日本人だとわかるのか。

これは感覚的なもので服装などの外見でおおよそ見当がつきます。

ただ、彼女の場合は、背負っていたリュックに日本の旅行会社のタグがついていたのですぐに分かりました。

海辺の歩道をホストファミリーと思しき現地の家族と一緒に歩きながら会話をしています。

 夏休み期間中に留学でNZへ来て、ファミリーに街を案内してもらってるのかな、なんて想像を巡らせました。

日本人留学生は減ったままなのか

日本人の海外留学生が減っている、というニュースを見たことはありませんでしょうか。

文部科学省の集計(平成28年度)によると、2004年に約83,000人いた日本の海外留学者数は、2011年には約57,500人まで減少しています。

留学生が約3割も減少したこの期間には、リーマンショックによる景気後退や、東日本大震災など、経済や社会に大きな影響を及ぼした出来事がありました。

日本国内では少子化が進んでいることで、留学適齢期と言われる高校生・大学生世代の人口が減少していることも事実です。

では、留学生の減少傾向は現在も続いているのでしょうか。

過去最高を超えるほど留学生は増えている

どうやらそのトレンドは変わってきているようです。

一般社団法人海外留学協議会(JAOS)の調べでは、JAOS加盟の留学事業者40社の年間留学者数は約8万人(2016年)に達したとのこと。

この留学生数は2004年のピーク時に匹敵する人数です。

また、独立行政法人日本学生支援機構によると、2016年の留学生数は約96,600名とすでに過去最高を記録しています。

日本の留学者数は減少しているどころか、むしろ近年増加傾向にありました。

そして、その大きな特徴として留学生の若年化が顕著である、とのことです。

大学入試に採用される民間検定試験

理由の1つには日本の大学入試改革があるようです。

国公立大学入試で実施されているセンター試験は、2019年度(2020年1月実施)を最後に廃止され、新たに大学共通入学テストが導入されます。

この改革の目玉の1つが英語科目の民間検定試験の活用です。

2023年までの移行期間は、従来のマーク式と民間検定試験を並存させ、2024年度からは民間検定試験一本に移行されるとメディア等で報道されています。

採用される英語検定試験は以下の8つです。

・英語検定
・TOEFL iBT
・TOEIC
・GTEC
・TEAP
・TEAP CBT
・ケンブリッジ英語検定
・IELTS アカデミックモジュール

これら民間検定試験で高得点を取るためには、4技能(読む・聞く・話す・書く)がバランスよくできなくてはなりません。

IELTSで高得点を取るには本物の英語能力が必要

このうちの1つIELTSは、日本ではあまり馴染みがありませんが、世界140ヶ国で実施されており、年間の受験者数は300万人。

ニュージーランドでは、ポリテクニック(高等専門学校)や大学などの高等教育機関に留学生が入学申込みをする際、規定のIELTSスコアが必要となります。

そのためNZにはIELTS対策コースをもつ語学学校が少なくありません。

IELTS試験の特徴は英語の総合能力が問われること。

TOEICで満点をとった人で、英語を流暢に話せなかったり、満足な英文が書けない人はいますが、IELTSでの高スコア取得者にそんな人はまずいません。

日本人が苦手なスピーキングとライティング

特に、初めてIELTSを受験する日本人が面食らうのは、面接官と1対1で行うスピーキングとエッセイ2つを書くライティングです。

スピーキングの試験内容は、以下のように3パートに別れています。

スピーキング出題内容
パート1自己紹介と日常生活に関する質問
パート2試験官から渡されたタスクカードに書かれたことについてスピーチ
パート3パート2のトピックについて試験官とディスカッション

トピックがその場で決まるため、試験中は話す内容を考えることに注意を注いでしまいがちになります。

しかし、試験官がチェックしているのは、話す内容の正確さではなく、流暢さ、語彙力、文法力、発音などの正確さです。

一方、ライティング試験では2つのタスクが与えられます。

ライティング出題内容
タスク1データを分析、比較した上で説明する
タスク2ある問題に対して根拠や例を挙げて比較検討しながら自分の意見を展開する

タスク1では約150語、タスク2は約250語を書く必要があり、タスク2の方が配点が高くなっています。

制限時間は60分ありますが、考えながら書くため時間との勝負です。

リスニング・リーディングも実は手強い

スピーキングとライティングが大変と書きましたが、リスニングとリーディングが楽なわけでは決してありません。

リスニング(約30分・40問)の出題内容には日常会話だけでなく、大学の議論や講義など、学術的な会話なども含まれています。

リーディング(60分・40問)で出題される3つの長文は、大学や大学院に進学を予定している受験者に適したもので、やはり学術的なことがテーマになっています。

IELTSは試験内容が難しい分、ハイスコアをとればかなり自信になります。

また、思ったほどスコアがとれない場合で自分の英語レベルがはっきり分かるので、非常によくデザインされた試験です。

英語だけを学ぶわけではない留学

英語を学ぶだけならば格安のオンラインチャットやスマホアプリなど、勉強する方法はたくさんあると思います。

しかし、実際に海外の生活環境に飛び込んでみなければ、彼らの考えの根底にあるものは理解できません。

また、海外の人々と意見交換を重ねることで本物の英語力が身についていくのだと思います。

ニュージーランドの各学校は海外留学生の受け入れに積極的です。

ロトルアのある高校でも学校ウェブサイトには留学生専用ページが3ヶ国語(英語・日本語・中国語)で用意されています。

今後は高校生よりもさらに若い、中学生や小学生も留学する時代になると予測している専門家もおります。

言葉の習得が早く、そして海外生活への適応力も高い若者たち。

海外留学後は帰国せず、現地の学校へ進学する日本の若者が今後増えていくような気がします。

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