ニュージーランド北島沖合で発生したホワイト島の噴火について

噴火翌日(12月10日現在)の被害状況

12月9日14時11分(日本時間午前10時11分)にニュージーランド北島東部にあるファカタネの48キロ沖合にあるホワイト島で大規模な噴火が発生しました。
 
ホワイト島は無人島ですが観光地として利用されることが多く、噴火当時は47名(内38名はオベーション・オブ・ザ・シーズというクルーズ船の乗客)の方が島に上陸していたことがわかっています。
怪我をされた34名は島から避難し、その内31名(重傷者13名含)は病院で手当を受けていますが、残念ながら5名の死亡が確認され、行方不明者は8名いる状況です。

最近の噴火は小規模だったホワイト島

ホワイト島はニュージーランドで最も活発な火山として知られる離島です。
島から立ち上る『白い蒸気』を見たキャプテンクックによって『ホワイト』島と名付けられ、過去15万年に渡り継続的に噴火を繰り返しています。
最近では2012年と2013年に噴火が確認されていますが、いずれも小規模なもので、特に直近(2013年)の噴火は10分程度、蒸気を発生したのみでした。
普段、島で確認できる火山活動は噴気孔からの蒸気や煮え立った泥などで、観光客の立ち入りは禁止されおりません。

噴火に巻き込まれてしまった海外からの旅行者

船やヘリコプターを利用し、ホワイト島に上陸して火山活動の様子を見学するツアーは、世界でも稀な景色を見られるということもあり、海外からの観光客も多く訪れていました。
今回の噴火に巻き込まれてしまった方にも、オーストラリア、イギリス、中国、マレーシア、アメリカなど外国籍の方が含まれています。
その中にはハネムーン中のアメリカ人カップルもおり、それぞれ病院で手当を受けているとのこと。
彼らをはじめ被害に遭われた方々の無事と1日も早い回復を祈るばかりです。

今後発生しうる噴火について

残念ながら今回の大規模噴火を事前に予測することはできませんでしたが、島には監視カメラや早期地震警報のための測量装置、地震計など火山活動の監視設備が設置されています。
当局によると、噴煙が1万2千メートルにも達した今回の噴火は一旦おさまっても、24時間以内に再び噴火が発生することを否定できないとのことです。

現地で緊急時の情報を受け取るために

ホワイト島の噴火から数時間後には在オークランド日本総領事館から注意喚起のメールが届きました。
現地の大使館または領事館に在留届を提出されている方、または、『たびレジ』に登録されている方は今回のような緊急時の情報を日本語で受け取ることができます。
在留届の提出・たびレジの登録は、外務省のウェブサイトからオンラインでできるようになっています。
在留届は3ヶ月以上海外にに滞在する日本国籍保有者に義務付けられています。
旅行者向けのたびレジ登録は任意ですが、海外で発生した緊急情報を素早く日本語で得られるとやはり安心なのでおすすめです。

火山灰による影響はあるのか

ホワイト島から距離的に近い本土の沿岸地域などでは、火山灰による影響が心配になります。
火山の専門家によると、現時点でニュージーランド本土に火山灰が及ぶ可能性は低く、また灰が降ったとしても非常にわずかな量になるだろうという見解を示しています。
また健康への影響も考えにくく、ホワイト島に近づかない限り被害が及ぶことはないとのことです。

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