【衝撃】NZの平均住宅価格が5千万円へ!賃貸の家賃も急上昇

NZの平均住宅価格が70万ドル(5千万円)に近づく

トレードミープロパティによると、2019年11月の平均住宅価格(Asking Price)は全国15の地域のうち、8つのエリアで過去最高を記録したとのこと。

全国平均価格は67万8950ドル(約5000万円)

5年前(2014年)から62%も上昇したことになります。

(出所 トレードミープロパティ)

あくまで『平均』であり、Asking price(売主の提示価格)であることを加味しても、全国平均が短期間でこれだけ上昇したことには驚きました。

地方の価格上昇が平均価格を押し上げる

この要因は一体なんだったのでしょうか。

トレードミープロパティの責任者、ナイジェル・ジェフリー氏は、オークランド以外の都市の住宅価格が上昇していることが背景にあると考えています。

下の図はNZ全国の不動産価格の前年同月比です。

(出所 トレードミープロパティ)

下落しているのはオークランドとウェストコーストのみで、そのほかの地域は全て上昇しています。

地域数値
ノースランド+10.8%
オークランドー1.4%
ベイオブプレンティ+6.9%
ワイカト+8.6%
ギズボーン+23.1%
タラナキ+2.2%
ホークスベイ+5.6%
マナワツ/ワンガヌイ+16.7%
ウェリントン+9.7%
ネルソン/タスマン+7.0%
マルボロ+6.6%
ウエストコースト−0.9%
カンタベリー+3.2%
オタゴ+7.6%
サウスランド+14.7%

(データ元 トレードミープロパティ)

また、住宅価格が低かった地域(ノースランド、ギズボーン、マナワツ/ワンガヌイ、サウスランド)でも10%以上の高い伸び率を記録しました。

地方でも割安に購入できる不動産が減ってきていることは確かで、ニュージーランドの住宅価格は全体的に底上げされているのがわかります。

住宅価格の上昇が止まらない首都

地域別に見て最も住宅価格の上昇圧力が高い地域はどこなのでしょうか。

ジェフリー氏が注目しているのは首都、ウェリントン。

2019年11月の平均住宅価格は全国平均とほぼ同じ67万6450ドル

2016年から急上昇し始めて以降、ウェリントンの住宅価格は減速せずに上がり続けています。

特にサウスワイララパ地区の上昇幅は驚くべきもので、前年比で34%もアップしました。

北島で注目すべきもう1つのエリア

ウェリントン以外に注目すべきなのがワイカトエリアです。

2014年の平均価格は35万8850ドル(約2500万円)。

それが現在(2019年11月)は62万3650ドル(約4360万円)

わずか5年余りで70%以上も上昇しています。

2014年以前にワイカト地域で平均的な住宅を購入していた人は、何もせずに26万ドル(約1800万円)も資産が増えた計算です。

この価格上昇をもたらした主な要因が、

住宅価格が高騰した最大都市オークランドからの人口流入

オークランドの不動産価格が落ち着き始めていることによって、ワイカト地域の住宅価格の上昇はこの辺でー段落すると予測されています。

いっこうに増えない賃貸物件と上がり続ける家賃

平均住宅価格がほぼ70万ドル(5千万円)に達し、家を所有することを諦める若者が増えるだろうというニュースがありました。

一般的な住宅ローンの頭金は20%以上で、特別なローンの場合でも最低10%は必要です。

今の状況ですと、頭金を貯めている間に住宅価格が上がってしまい、さらに貯金が必要となるという状況に陥ってしまいかねません。

それなら家を買わずに賃貸に住み続ければいいのでしょうか。

日本のように家賃が安い物件が豊富にあるならそれでも良いと思います。

しかし、NZではインフレ(物価上昇)しており、また住宅市場は需要が供給を上回っているため家賃が安くありません。

トレードミープロパティのアーロン・クランシー氏によると、

賃貸物件数は前年比で横ばいである一方、需要は17%も増加

前年との比較でも家賃は上がっており、下の図のようにホークスベイを除くすべての地域で平均家賃が上昇しています。

(出所 トレードミープロパティ)

具体的な金額(以下)を確認すると、ニュージーランドの家賃の高さがより理解できると思います。

地域平均家賃/週平均家賃/月月家賃(円)
オークランド$560$240016.8万
ベイオブプレンティ$510$218515.3万
カンタベリー$410$175712.3万
ギズボーン$375$160711.2万
ホークスベイ$425$182112.7万
マナワツ/ワンガヌイ$380$162811.4万
マールボロ$420$180012.6万
ネルソン/タスマン$450$192813.5万
ノースランド$430$184212.9万
オタゴ$430$184212.9万
サウスランド$300$12859万
タラナキ$420$180012.6万
ワイカト$450$192813.5万
ウェリントン$550$235716.5万
ウエストコースト$280$12008.4万

※円換算はNZ$1=70円で計算

(データ元 トレードミープロパティ)

前年との比較では、住宅平均価格の上昇率(2.4%)よりも平均家賃の上昇率(4.2%)が上回っています。

家賃が高いのは住宅供給(賃貸物件)が思うように増えないことだけが理由ではありません。

現在の労働党政権は、賃貸物件を持つ大家に対して不利になる政策を実行していることから、賃貸経営をしたい人も増えにくくなっています。

ニュージーランドの平均家賃が下がる見込みは薄く、これからさらに上がり続けると考えておくべきでしょう。

まとめ

ニュージーランドの住宅価格の上昇についてはこれまで何度も記事で書いてきました。

政府からキウイセーバーの補助金が入金された 昨年(2018年)ニュージーランドに移住した後、個人年金積立制度のキウ...

NZ移住を目指すなら都市部よりも地方の方がベターと考え、そうしたことも書いていたはずです。

ニュージーランド統計局(Stats NZ)が発表した過去1年のインフレ(物価上昇)率は『1.7%』 ...

しかし、住宅価格の上昇は今や地方の隅々まで波及し、その上昇ペースは予想を上回るものとなりました。

そして、現地の若者が家を所有することを諦めるほどこの国の住宅問題は深刻さを増しています。

現実問題としてこの国で家を買うのは大変です。

ただ、賃貸に住み続けるのはそれ以上に不利になる可能性が高い。

当ブログを読んでくださっている方の中には、ニュージーランド移住を検討されている人も少なからずいらっしゃるかと思います。

移住を成功させるために必要な要件として、家の問題は決して小さなものではなく、むしろ、これまで以上に大きな鍵になると考えています。

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