脱サラする時にお金以外で『必要』なものと『邪魔』に感じたもの

会社員を辞めて独立して稼ぐことを俗に「脱サラ」と言います。

起業してから10年後までその事業が生き残る割合は10%未満とも言われ、一般的に脱サラを成功させるのは簡単ではありません。

僕の場合も脱サラしてまだ2年目なので、10年後にどうなっているかはわかりませんし、不安なこともたくさんあります。

しかし、今、脱サラしたことを後悔しているかと聞かれたら、全くしていません。

たしかに、安定していないので安易におすすめしないのですが、そもそも脱サラしたいと思うような人は一般的な安定は求めていないでしょう。

今回、いつか脱サラしたいと考える人向けに、お金のこと以外で、脱サラに必要だったことと邪魔になったことをお伝えしたいと思います。

なお、内容はどちらかというと内面的なことになります。

仕事を辞めた後の様々な手続き等のことは、調べて頂けたらとわかると思いましたので、あえて書いていません。

脱サラに”必要”と感じたこと

脱サラ後の収入や仕事以外で必要だったと感じたのは、重要な順番順に並べると以下の3つです。

①パートナー

②モチベーション

③体力

上から順番に説明していきます。

①「パートナー」の必要性

こればビジネス上のパートナーではなく、プライベートのパートナーです。

脱サラ後は、収入が不安定になるので、精神的に不安を感じることが多くなります。

収入が途絶えると銀行口座の残高が減り続けるのですが、それを見るのは恐怖以外の何物でもありません。

メンタルを安定させないと仕事も家庭もうまくいかないので、相談相手となる存在が身近にいることが理想的です。

僕の場合はその役割を妻が果たしてくれています。

『俺は自分だけで大丈夫』

そう考える人もいるかもしれません。

しかし、キツい状況が続く時に、自分の身近な人が協力的かどうかは本当に大切です。

もし家族に反対されているなら、賛成してもらえる努力をすることが先決かもしれません。

②「モチベーション」の必要性

絶対揺るがないくらいの強いモチベーションがないと、脱サラはうまくいきません。

実は、以前にも脱サラをしたことがあり、その時は失敗しました。

そしてその後、ふたたび会社員に戻るという苦い経験があります。

なぜ失敗したのかというと、

『なにがなんでもこの仕事を成功させる』

という強い意思が足りなかったからです。

『この仕事を取れたら商売を軌道に乗せられる』

という大きな仕事のオファーがありました。

しかし、仕事を取るには設備投資やスタッフの増員が必須で、そのための借金も必要です。

覚悟を決められずビビってしまい、結局、その仕事をお断りしてしまいました。

その後、売上は伸びず、自分が交通事故に遭うなどのことも起き、店は閉店。

どの会社も必死で戦っています。

そんな中、中途半端な覚悟でやっても勝てるはずがありません。

会社員は仕事で失敗してもクビになることはないでしょう。

しかし、自分でする事業は、うまくいかなかった場合、自分と家族の人生を変えてしまう可能性があります。

ですので、強いモチベーションが必要なのです。

③「体力」の必要性

当たり前のことですが、体が元気じゃないと気持ちも維持できません。

ですので、起業は若い方が成功しやすいという考えには同感です。

すでに書きましたが、前回の脱サラが失敗したのは「交通事故」が関係しています。

30代後半に入って、体力も落ちてきた時期。

休みなく働いていたことで疲れが抜けにくくなり、集中力も散漫になったのだと思います。

一歩間違えば死んでいた事故だったので、怪我だけでなく精神的なダメージもありました。

脱サラ後は決まった休みや有給休暇はありません。

「体が資本」がそのまま文字通りの状態になります。

脱サラには”邪魔”と感じたこと

逆に、脱サラで邪魔だったものは主に以下の3つです。

①恐怖

②プライド

③足を引っ張りたがる人

①「恐怖」が邪魔をする

すでに書きましたが、まず、お金がなくなる恐怖。

そしてもう1つが、失敗した後のことをイメージした時の恐怖です。

『会社員をやりながら副業でやっていたことで脱サラする』

この場合は、脱サラ後の事業を軌道に乗せやすいので、

『収入が脱サラ前よりも多くなった』

なんて人もいるかもしれません。

しかし、

『想定通りにいかずに収入が減って家計が赤字なってしまった』

なんてこともありえるでしょう。

一方、新たな事業を立ち上げる場合は、収入ゼロからのスタートです。

口座残高が減り続ける恐怖に勝てるメンタル(鈍感力)は脱サラの必須条件になります。

また、事業が失敗した場合、再就職がうまくいかず、アルバイト生活になる可能性もあります。

今、もしまた失敗したら、

『40代で皿洗いになってしまうかも。。。』

そんな恐怖もありますが、これも受け入れざるを得ないと思っています。

②「プライド」が邪魔をする

高学歴だったり大手企業に勤めていた人ほど、プライドが仕事の邪魔する可能性があります。

脱サラ後は儲からない仕事も受けなくてならない時があったりします。

1400円の売上のために3時間も使ったことがありました。

時給換算で466円。。。

僕は有名大学など出てませんし、上場企業で働いたこともありません。

ただ、それでも一時間働いて500円にもならない仕事は、つらく感じました。

でもなぜその仕事をしたかといえば、次の仕事につながる可能性があるからです。

事業には「損して得とれ」の精神が必要で、仕事を選んでいたら、うまくいくものもいかなくなることだってあるのです。

③「足を引っ張りたがる人」が邪魔をする

会社を辞めることが知れ渡ると、やたら絡んでくる人がいます。

脱サラしたこともないのに

『絶対やめといた方がいいっ!』

と熱心に説得しようとします。

こうした人は、周りの人間が自分と同じ立場にいることで安心を得るタイプ。

無視した方が賢明です。

他にもいろいろ心配しているそぶりでアドバイスをしてくる人もいました。

しかし、その人たちで今も心配して連絡をくれる人は一人もいません。

ただ、

『誰の意見も聞かなくていいか』

といえば、そういう訳ではなく、脱サラ経験者の話は聞いておいても損はないと思います。

僕もそうした人の話には耳を傾けました。

ただ、そうした人たちにとっても基本的には他人事。

自分の人生を決められるのは自分しかいないことは確かです。

まとめ

脱サラが成功するかどうか。

最初の時は、会社員を辞めた後の仕事や収入だけに目がいっていました。

しかし、実際はそれ以外の要素も多々あります。

2度の脱サラ経験から『必要と感じたもの』と、『邪魔に感じたもの』を書き連ねてみました。

脱サラがうまくいかないと、最悪の場合、家族を路頭に迷わせてしまいます。

なので、軽いタッチでオススメすることはできません。

ただ、これからは、会社員として一生稼ぎ続けられるかが非常に不透明な時代です。

今はそのつもりがなくても、将来、脱サラする機会が訪れることだってありえます。

そうなった時、2度も脱サラに挑戦した変わったヤツの経験談が、少しでもお役に立てたら嬉しい限りです。

起業の科学 スタートアップサイエンス(田所雅之著)

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